テラーノベル
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佐久間は段々と意識が戻ってきた
体が少し揺られている 、 ここはどこだろう
目 ) あ 、 佐久間さん … 起きました ?
目 ) もう少しで着きますよ 。
ここは車内だろう 、 揺られ具合でわかった
佐久間はどこに行くのか聞こうとしたが 、 まだ意識が完全に戻ってきてない上 、 口が縄で塞がれていた
佐 ) んゃ …
目 ) ふふ 、 かわいい声ですね 。
佐久間は辛うじて縄の隙間から声を出した
だがそれは届くわけもなかった
目 ) もう一度寝た方が楽ですよ 。
目 ) おやすみなさい 。
目を閉じさせるように 、 目の辺りを 上から下に撫でられた
そうすると佐久間は 、 魔法をかけられたように 眠りについた
佐久間はもう一度意識が少し戻ってきた
ここはどこだろう
そう考えていると肌を刺すような 冷たい風が通る
周りはどうなっているのか 、 佐久間は気になり動き出そうとする
___ 縛られている
さっきまで感覚が戻っておらず気づかなかった
手足が椅子に強く固定されている
ここまでして俺をどうするつもりだろう
佐 ) 誰か … ?
佐久間は静かに呟いた
そうすると上からがたん、と音が鳴った
その音を聞いてここは地下室なのだろうと 直感的に思った
ドアの外からこつん、こつん、と 歩く硬い音が聞こえてきた
佐久間は救世主が来る 、 そんな淡い期待を抱きながらも そんなことは無いと分かっていた
だが 、 佐久間は抗うことをやめた
目 ) やっと起きましたか 。
ドアをそっと開けてやってきたのは目黒だった
佐 ) 俺のこと … 監禁するの ?
佐久間は恐る恐る聞く
抗わないと言ってもこいつと一緒に居たい 訳ではない
目 ) まさか 、 「 愛す 」 だけですよ 。
俺は目黒の言っている意味が分からなかった
現に今 、 手足を縛っている
これのどこが 「 愛 」 なのだろう
目 ) でも俺 … 「 愛 」 がどういうものなのか分からないんです 。
目黒は自分で 「 愛 」 と言っていて
わからないと言っている
佐久間はまたそれの意味を理解出来なかった
佐 ) 俺 … 帰らないと
目 ) え 、 何で ?
佐久間はごく一般的なことを言っただけだ
なのに何故か目黒は驚いた顔をする
佐 ) 会社もあるし …
目 ) そんなの大丈夫です 。
目黒は佐久間をずっと愛おしそうに見つめる
佐久間は寒気がした
佐 ) … こんなことしなくてもいいじゃん !
佐 ) 俺のこと好きなんでしょ … ?
佐久間は目黒の心に語りかけるように話す
何かここを抜け出す方法は無いかと考えたが
目黒の心を変える 、
これしか思いつかなかった
佐 ) 普通に告白して 、 承諾されて 、 幸せに一緒に暮らす道もあるかもだよ … ?
目黒の心に響いているかはわからないが
佐久間は一生懸命語る
目 ) そんなの分からない 。
目 ) 断られるかもしれない 、 拒絶されるかもしれない …
佐久間は察した
目黒には過去の恋愛のトラウマが
酷く残っているのだろう
佐 ) 俺は目黒さんの気持ちには答えられない 、 だけど他にいい人もいるよ
目 ) 佐久間さんじゃないとだめなんです 。
佐久間は畳かければ説得出来るかもしれないと
優しく話した
だが目黒は引き下がらなかった
目黒がロマンチックに聞こえる文を
話したあと 、
上からトッ 、 トッ 、 と
確実に人の足音が聞こえる
目 ) 来ましたね … やっと 。
佐 ) え … ?
目黒は理解したそぶりで話すが 、 佐久間には何も分からなかった
ドアがぎぃ 、 と鳴って開く
次回 ♡ 80 ⤴︎
コメント
5件
最高すぎる! 「愛」が目黒さんのめっちゃ個人的に好き 最後の人がもしかしたら、ふっかさんとかな…? 「愛とは__。」の更新嬉しすぎる!
え、、、目黒さん … もしかして三味川さんと … ???、笑 久しぶりの投稿嬉しすぎた⭐️