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--月曜日って大嫌い。
面倒な仕事が次々と舞い込んでくるし、今日から仕事を5日間やらなきゃっていう面倒臭さが何よりも退屈。
日曜日の夜は仕事をしたくないと思いながら寝るけれど、時間は止まったりしないから、月曜日はまたやってくる。
…でも、昔は月曜日が大好きだった気がする。
やっと学校に行ける~、やっと皆に会える~って。
…あれ、なら私はいつから月曜日が嫌いになったの?
幼稚園や小学校の時は好きだった気がする…なら中学校か高校?
…どれもしっくり来ない…。なら、私はいつから月曜日が嫌いになったの…?
「――いつもそうだよね、桜閣ちゃんって。」
◇ ◆ ◇
「…っは…っ!?」
気がつくと、私は布団から起き上がる体制になっていた。 布団は散乱していて、多分、飛び上がる様に起きたんだろうと推測出来る。
「さっきのは…夢…。」
乱れた息を整えつつ、一度辺りを見渡してみる。 見慣れた布団、見慣れた天井、見慣れた部屋。ここは、私が寝る時に使う、いつもの部屋だった。
(…また、この夢。)
ここ最近、私は月曜日になる度にこの夢を見る 。
内容は少し変わっていたりするが、自分を攻めたり、私が誰かに非難されたりが大半だったりする。今回は、自問自答をするっていう、比較的楽なやつで助かったりそうじゃなかったり。
本音を言えば、この夢を見ないのが一番だけど…そんな事は出来ないしね。
そんな事を考えて、自分を落ち着かせていると、部屋の扉がコンコン、とノックされた。
「桜閣様、桔音で御座います。入っても宜しいでしょうか。」
扉の奥から、そんな声が聞こえた。