お待たせいたしました!新連載!!!
アルジャンチャンネルのレギュラー7人の話!
学パロです!
かなりたくさん体調不良の描写が含まれます。ご注意ください⚠️
ねむこって苦しい描写挟まないと死ぬ病気かなにかなのかもしれない。
みんな中学三年生です。
投稿は月金です。
では、どぞ〜
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【みく視点】
みく「先生、私……」
吉野「大丈夫、落ち着いてからでいいからね。」
こうなったのはいつからだっただろうか。私の味方はただ1人、この吉野先生だけなんだろうな。
――2日前。
その日は朝から体調が良くなくて、それでも熱がなかったから学校には行った。自転車を漕ぐのは無理だろうと思ったから車で送ってもらった。
3時間目のあとの放課に突然酷い吐き気に襲われて、すぐそばに先生はいないしすぐ頼れる友達も今年は別のクラス。椅子から立ち上がることも出来なくて、口に手を当てて頑張って呼吸を繰り返すことしか出来なかった。
みく「っ、ぁ……。んぐ……」
今にも吐きそうで、でもこんなところで吐いてはいけないという気持ちもあって、ただ苦しい時間が続くだけ。だんだん呼吸も苦しくなってきて、目の前が白く、教室の喧騒が遠くなっていく。あぁ、このまま意識を失ってしまうのかな。
せと「ーい、おーい。大丈夫?」
本当に意識を失っていたのか、それともそう感じただけかは分からないけど、教室を見る限りまだ授業は始まって居ない。でも黒板の前には先生がたっていて、強く感じていた吐き気も少し楽になっていた。
せと「あ、気づいた。大丈夫そ?」
みく「ぁ……ぅん」
黒板の方をぼーっと見つめていた私の視界に瀬戸くんの顔が映って我に返る。ちゃんと声は出なかったけど、一応瀬戸くんに届いたみたいで、困ったように笑っていた。
せと「ほんとに?ずっと過呼吸で机に伏せてたけど。」
みく「うん、もう大丈夫、気にしないで?」
本当のことを言うと全然大丈夫じゃないけど。でも瀬戸くんに迷惑をかけるのも違う気がして。顔を上げて授業を受けるにも頭もクラクラしだして無理だろうし、でも保健室に行くには立つのが億劫で。
高峯「美紅〜、大丈夫か〜?体調悪い?」
みく「えっ、あ、ちょっとだけ。」
部活の顧問でもあった4時間目の社会科担当の先生。もっとも、最後の大会は終わって部活は引退したけれど。
元々体調を崩しやすかった私の状態に、よく気を配ってくれている。
高峯「保健室行く?」
みく「いや、歩けなさそうで。」
高峯「ん〜、帰る?」
みく「あ〜……」
と考え上を向いたとき、ぐわんと視界が揺れてそのまま横に倒れそうになった。
になったというのも、隣の席に座っていた瀬戸くんが咄嗟に支えてくれたおかげで倒れずにすんだ。
せと「いや大丈夫じゃねぇやん」
高峯「うん、帰ろっか。旭そのまま保健室連れて行ける?」
せと「うぃす」
高峯「あと〜、誰か美紅の……」
高峯先生がそう言ったところで、すぅっと意識が無くなった。
次に目を覚ました時に見えたのは保健室の天井で、思考がクリアになったような、頭が軽くなった感覚がした。どれだけ寝てたか分からないけど、少し重たい体を持ち上げてベッドの上に座る。まだ学校にいることを見るに、多分4時間目の途中だろう。
静かな保健室の中、事務作業をしているのであろう養護教諭の吉野先生が叩くキーボードのカタカタという音が微かに聞こえる。喉が水分を欲していたのでベッドから足をおろし、上靴を履く。その音に気づいたのか、キーボードの音が止み、足音が近づいてきて、カーテンが開けられる。カーテン越しの淡い光だけだった視界が一気に明るくなり、少し顔をしかめる。
吉野「おはよう。気分はどう?」
みく「だいぶ楽になりました。」
吉野「そっか!じゃあ熱計っとこうかな。あとお水飲む?」
みく「あ、お願いします。」
体温計と水を持って帰ってきた吉野先生にお礼を言って、水を喉に流し込む。随分喉が渇いていたからか、コップに注がれた水はあっという間になくなってしまった。
ピピピッと体温計が無機質な音を鳴らす。表示された数字は37.8。
吉野「ん〜、ちょっと熱あるね。やっぱり帰ろっか。お母さんに連絡するね。」
みく「はい、ありがとうございます。」
吉野「荷物は藍ちゃんが持ってきてくれてたからまたお礼言っといてね〜」
みく「はーい」
藍ちゃんか。教室で普段一人でいることが多い私によく話しかけてくれる明るい女の子。発言に裏表をあんまり感じないから、話しててすごく気分がいい。はてなと仲がいいってのもあるから、今のクラスメイトで1番話しやすい。
授業の終わりを告げるチャイムが鳴ると、少し廊下が騒がしくなった。お昼ご飯を食べる気力は無いし、お母さんもそこまで時間はかからないだろうし、ベッドにいるとまた寝てしまいそうだからソファーの方へ移動する。吐き気もかなり落ち着いた。まだ少し頭がガンガンする。
自分以外誰も居ない保健室を見渡しながら、そろそろテスト期間に入ることを思い出し、カバンから教科書を取り出す。苦手な範囲ばかりなんだよな。
コンコン
先生が帰ってくるならノックはしないだろうし、誰か生徒が来たのだろうか。おそるおそる開けられていく扉の方に顔を向け、誰が来たのか確認する。
みく「あ、はてな。」
はてな「元気そうだね。」
小さい頃からずっと一緒にいる、私が1番仲のいい女の子、杯戸 那海が扉から顔を覗かせた。
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