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月夜に愛ふたつ / 第一章

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月夜に愛ふたつ / 第一章

8 - 8話.9月8日,ご両親にご挨拶…ッ、?!

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2024年09月08日

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8話.9月8日,ご両親にご挨拶…ッ、?!


黄父「どういうことだ、るぅと」


黄「…えーッと、」


とんでもない展開に巻き込まれました…。



事の始まりは、弟の結婚祝いで、両親と会う予定だったことからである。


いつものように、さとみさんとご飯を食べ、ゆったりしていた。


桃「るぅとさん、今日なにか予定はありますか?」


黄「いえ…あるとしたら、弟の結婚祝い…あッ!!」


時計を見ると、約束時間5分前。


これじゃあ、間に合わない…!


桃「?」


黄「さ、さとみさん…!助けてぇッ、!!」




急いで髪をセットして、バックを持つ。


うん、大丈夫…



桃「…るぅとさん、あの…」


黄「さとみさん?」


桃「…るぅとさんのご両親の方がいらっしゃまして」


黄「え」


全然大丈夫じゃなかったぁッ!!!




ということで今に至る。


黄母「るぅとにも恋人が出来たのね」


黄「ち、ちが…!」


黄父「…名前は?」


桃「さとみと申します。あの…るぅとさんとは友人という関係でして…」


黄母「まぁ!ごめんなさい、勘違いしちゃったわ」


黄父「ふむ…。だが、この家には2人分の物が増えていないか?」


ぎくっ。


幾ら、数十日間でも、必要なものはあるから、買い物で買ったんだけど…


パパは鋭いからなぁ…。



桃「…旅の者なので、暫くお邪魔させていただいてるんです」


黄父「旅?」


桃「はい。奥羽山脈辺りから」


黄母「素晴らしいわね。でも…いつまで住むつもりなの?」


桃「十五日までです。」


黄母「じゃあ、まだ居るのね。勘違いしたお詫びと言ってはなんだけど、明後日、るぅたの結婚式があるから、是非いらして」


桃「そんな…」


黄母「ふふ。貧乏だから、あまり高級なものは出せないけど、いかが?」


桃「では、お言葉に甘えて。楽しみにしてます」


黄母「ええ。服はこちらで用意するから、安心してね」


桃「はい、ありがとうございます」



和やかな雰囲気に包まれてる二人を横目に、パパは僕に咳払いをした。


黄父「…るぅと。」


黄「はい?」


黄父「お前はあいつが好きなんだろう?」


黄「へッ、!?///」


な、なななんて…?



黄父「バレバレだ。というか自覚してなかったのか?」


う…。ごもっともです…。


黄「…ぼ、僕、さとみさんのこと…」


黄父「旅人なのは残念だが、旅してなきゃこうして会うこともなかっただろうからな。…もし、よければ婚約させることも…」


黄「い、いい!駄目だよ、パパ…!」


黄父「…そうか。では、るぅたへ物を買いに行こう」


黄「あ、はい」


黄父「さとみさんも連れて(にや」


黄「!も、もぉ…ッ、!パパってばッ、!///」



桃「るぅとさん、ご両親と仲よろしいですね」


黄「え、え…ッ、そうですか…ッ、?///」




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