テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
剣持「…く。…はく。…琥珀…髪の毛乾かし終わったよ。起きて」
…あ、ぐっすり寝てた…。
「ん…おはよう。剣ちゃん」
剣持「おはよう。着替えておいで。朝ごはん作ってくるから」
「はぁい…」
剣持「ふふっ…可愛いなぁ…寝ぼけてる…」
自分の部屋に向かっていた俺は剣ちゃんがそんなことを言っていることなど知りもしなかった。
…着替えよう。
あぁ。眠い。
…眠すぎる。これは困った。眠すぎる。
「…何考えてんだか…」
アホらし。さっさと着替えて剣ちゃんのところに行こう。わざわざ家まで来てくれたんだから待たせないように…。
剣持「琥珀ー? ご飯できたよー?」
「っ…寝てた…早く行こう…」
まさか、さっさと着替えようと思った矢先に立ったまま寝てしまうとは…。
「おまたせ」
剣持「ん。さっさと食べちゃいな」
「…剣ちゃんは食べた…?」
剣持「うん。家でね。それに…琥珀の食べる姿だけでお腹いっぱい」
…それどういう意味だよ。
俺がご飯を食べている間、ずっと目の前の席から視線を感じていた。