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詩音リラ
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The Story of White Light
エピソード4 夕闇のハッカー
作成:ねおさん
制作日:2026年9月13日
久しぶりですね。
空です。
ではいつものを・・・
そのメッセージは、僕たちが作った自作のチャットツールに、何の前触れもなく届きました。『君たち、IPアドレスの隠し方が甘いよ』 送り主のハンドルネームは「X」。アイコンすら設定されていない、不気味な黒い影のようなアカウントでした。「誰だこれ? いたずらか?」 高架下の倉庫で、カイが不機嫌そうにスマートフォンをタップしました。『いたずらじゃないよ』 こちらの声を盗み聞きしているかのようなタイミングで、次のメッセージが画面に滑り込んできました。そこに並んでいた文字列を見た瞬間、僕の指先から血の気が引いていきました。 そこには、僕の本名。カイの本名。そして、ソラの本名。 それだけじゃなく、僕たちが通っている中学校の名前や、これまでに面白半分で踏み抜いてきたすべてのハッキング履歴(ログ)が、寸分の狂いもなく書き連ねられていたんです。『警察や学校にこのログを提出したら、君たちの平穏な毎日はどうなるかな? 12歳でも、それなりの処分は受けることになるよ』「……っ」 カイが小さく息を呑み、スマートフォンを握りしめたまま硬直しました。いつも強気な彼が、生まれて初めて見せた怯えの表情でした。『でも、安心しておくれ。僕は怒っているわけじゃないんだ。むしろ君たちのその才能に、とても興味がある。ちょっとした、お小遣い稼ぎをしてみないかい?』 画面の向こうにいる、顔の見えない大人の湿った笑い声が聞こえた気がしました。『今日から君たちは、僕の指示に従ってもらう。最初の仕事は、明日送るよ』 カチリ、とチャットツールのステータスがオフラインに変わりました。 僕たちが無敵だと思って遊んでいたネットの海は、本当は底知れない怪物が潜む、暗くて冷たい場所だった。 僕たちの空っぽな秘密基地に、引き返せない大人の足音が響き始めていました。
だんだん大変なことになっていってますね・・・
まあ、これからどうなるのかは、お楽しみに。
コメント
1件
おお、これはじわじわ来るやつだ…!今までは遊び感覚でやってたハッキングが、急に現実の犯罪に引きずり込まれそうになってる感じがめちゃくちゃ怖いわ。カイが初めて見せた怯えの表情、グッときた。それにしても「X」って何者なんやろ。中学生のスキルを逆に利用しようとする大人、リアルな闇って感じで続きが気になる!