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1945年___
大日本帝国は、アメリカに敗れた。
結局は、あの大国に勝てるなんて、誰も思っていなかったのだから、この、見るも無残な、“命だったモノ”がこうなるまでのことなんて、全く必要がない筈。
日帝「ッぐぅ”っ…」
解放されたような、納得がいかないような。
よくわからない、ごっちゃ混ぜになった感情を抱きながら、日帝は、永遠の眠りについた______
………………………………………………………………
はじめまして。俺は日本と申します。
ただの社畜だと思ってもらって結構です。
昨日も残業祭り。慣れです、慣れ。
昔も、今は亡き父とその御兄弟の立派な背中を見て、自分もああなりたいと、大きな夢を抱いていた筈だったんだが。
今の俺は、過去の自分に見せたくない。
…と、無駄話はここまでとして。
今日は、我が父___大日本帝国こと、陸と、父の御兄弟、海と、空の、命日。
墓参りのために、今日は貴重な有給をとりました。
貴重な。これ大事。
…人気のない、静かな場所に、ソレはひっそりと佇んでいる。
墓石と敷地を丁寧に掃除して、花立の水を入れ換え、新しい綺麗な花を生ける。
お供物をそっと置き、…目を閉じる。
父さんたちが、天国でも、平和に暮らしていることを願って。
俺は、その場を立ち去った。
その夜。
不思議な夢を見た。
妙に、リアルな___自分と父さんたちが、笑って、喋っている。
これが、現実かのように見えた。
朝が来た。
今日は、国同士でのいつもより大事な会議がある。
だから、少し早めに起床し、朝食を食べ、支度をする。
「______ぃ___お_ぃ、おい、」
日本「___え」
「おい、聞こえてるか。」
日本「え、あぇ、まぁ。」
なんだ、この状況。
理解できない。
脳内に、直接語りかけてくるやつが…
「理解できなくていい。だから、後ろを向け。」
え、なん、は?
後ろ??
んなこと言われたら怖くて振り向けないがな。
「拒否権などない。」
なんだ、さっきからやけに命令口調で…
……いや、会議中もこんな喋りかけてくるなら、さっさと振り向いた方が…、
日本「____いや、え、は?」
え、なんか、いるんですけど。
父さんと、その御兄弟が。
日帝「ぁー、やっとか、」
日本「ぇ、いや、なん、え???」
日本「何故、父さんたちが…」
空「いや僕らもわからんよ」
海「気付いたらコレだ。意味わからん。」
意味わかんないのは俺だけじゃなかったのは安心。まっっっっっっったく安心できてないけど。
日帝「取り敢えず……久しぶりだな。日本。」
日本「え、あぁはい、お久しぶりです。父さん。」
その儘話進めんのか。
てか、目の前にいるのに、なんでこんな脳内に声が響くんだ。ただでさえ頭痛持ちなのに。くそ頭痛え。
海「それに関しては知らん。そういう仕組みにしたやつに言ってくれ。」
あ、ハイわかりました。
日帝「こうなったのは、本当に何故なのかわからんが、なんか入れ代わることもできるっぽいぞ。」
日本「えすごいすね。てか設定くっそもりもりだなおい。」
日帝「…たまには仕事、代わってやるぞ。」
日本「え”いいいいいんですか本当ですか」
日帝「“たまに”だからな。あとここの時代に慣れてないから、代わるのは完全に慣れてから、だ。」
え、絶望。