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テラーノベル(Teller Novel)
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森を抜けると、「WELCOME TO SNOWFUL」と書かれた看板の掲げられた街についた。

どうやらここは、スノーフルという街らしい。


「メタトンだ!」

「サインちょうだい!」

「握手して!」


メタトンを見つけた街の住民達が、メタトンの周りに集まった。

「やれやれ、人気者は大変だな」

メタトンはそう言いながらも、ファンにサインしたり握手をしたりした。

「すごい人気だね…」

「だってボクは、この地底で1番のスターだからね!」

メタトンは一通りファンサービスを終えた後、裏路地に入った。さらに奥に進むと、川の渡し守がいた。

「ホットランドまで、連れて行ってくれないか?」

メタトンが言うと、渡し守は頷いた。

「ありがとう。一緒にボートに乗ろう」

「うん」

「危ないから、ボクの手を握って」

うなづきながらメタトンの手を握る。メタトンがあまりにも自然に誘うものだから、つい握ってしまった。赤くなった頬を隠しながらボートに乗った。

私がボートに乗り終えると、渡し守は歌いながらボートを漕いだ。

「タリラリラ〜♪」

その歌を聞いてメタトンは、

「ボクだって、歌には自信があるよ。ほら!」

渡し守に負けじと歌い出した。


ニンゲンとモンスターの悲しい恋を歌った曲だ。ちょっと物騒な歌詞はあるけれど。

きんぞくとまりょくと…

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