TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

若き覇王に、甘くときめく恋を

一覧ページ

「若き覇王に、甘くときめく恋を」のメインビジュアル

若き覇王に、甘くときめく恋を

13 - 第一章 始まりは、最悪な顔合わせから EP.2「別人みたいな、彼の顔?」①

♥

4

2024年12月11日

シェアするシェアする
報告する


「……それで、どうだったんだ? 貴仁君とは」


帰宅をして、父に彼と会ったことを電話で報告をすると、さっそくそう尋ねられた。


「うーん……」と、しばし言いよどむ。


「やっぱり振られたか?」


「やっぱりって、何よ!」


やるせない気分が頭をもたげ、つい言い返す。


「ごめんなさい、大きな声を出したりして。……だけど何か、思っていたのと違うっていうか……。あのクーガの御曹司の方だから、私も期待しすぎてたのかもしれないけど、どうしても合わなくて……」


一連の出来事を思い返してみても、やっぱり彼とはどうにも噛み合わなかった気がして、そうぼそぼそと話した。


「そうかー……」と、父がため息混じりに応じる。


「まぁ天下のクーガの二代目だからな。一筋縄にもいかないか。あわよくば……とも思っていたんだが」


「あわよくばって、」


「ハハ、あの巨大企業がもしバックに付いてくれたらなんて、淡い期待をだな」


父は軽く笑って言うと、


「気にすることはないから、おまえはおまえのしたいようにすればいい。今回はいきなり結婚話など持ちかけて、すまなかったな」


私が少なからず落ち込んでいると察したのか、ねぎらいの言葉をかけてきた。


「そんなことは……。私の方こそ、あんまり上手く立ち回れなくて」


「いいから、せっかくの休日だし、後はゆっくり休むといい。ではな」


父の電話は切れた──。



若き覇王に、甘くときめく恋を

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

4

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚