今日が終わるまで

雅也たちの快進撃により、彼らが支配する領域は着実に広がりつつあった。現在、彼らの勢力は以下の地域を抑えていた。

北海道: 幕府の防衛が手薄だった北の地を素早く制圧。海賊団「黒潮団」が後方支援を行い、海上の支配権も握っている。

東北: 仙台制圧後、さらに秋田や青森へと侵攻。農地の豊富な物資を確保。

関西: 京都を中心に、近畿地方全域を掌握。文化と経済の中心地を抑えることで、資金も豊富に。

九州: 海上からの奇襲により、幕府の重要拠点を陥落させる。黒潮団の活躍が目立った。

幕府は未だ中部地方と江戸を中心とした関東を確保しており、雅也たちにとって最大の障害となっていた。

京都の作戦本部にて、加藤清政が地図を広げながら口を開く。

「このまま中部地方を制圧すれば、江戸への道が開ける。ただし、そこには幕府軍の最大戦力が集結している。」

橘真治が苦笑しながら銃を弄ぶ。

「それってつまり、正面突破しろってことか？」

雅也は顎に手をやりながら考え込む。

「いや、正面から攻めるのは自殺行為や。中部には重要な街道と物資が集中しとる。その物流を遮断して、敵をじわじわと追い詰める作戦がええ。」

一方、江戸の幕府本部では、将軍直属の部隊が戦略会議を開いていた。

「雅也たちの勢力が拡大し続けている。このままでは江戸にも危険が及ぶ。」幕府重臣の一人が焦りを滲ませる。

そこに現れたのは、新たに召喚された双蛇の嶋崎だった。彼は冷ややかな笑みを浮かべながら報告を受ける。

「俺に任せろ。奴らの動きは全て見抜いてやる。特に加藤清政、奴の異能は危険すぎる。」

雅也たちは次なる目標に向けて準備を進める中、嶋崎率いる幕府軍が接近しているという情報が届く。

「奴らが動き出したか。」加藤が天雷剣を手に取り、不敵に笑った。

雅也は目を細め、仲間たちに告げる。

「次がこの戦の大きな山場や。全員、気ぃ引き締めていくで。」