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フィンサイド
ワース「諦めるな!死ぬぞ!」
絶望から一気に現実に引き戻される
剣の魔法を避けるかつ、砂の魔法を避けなければならない。
ワースサイド
「チッ…!」
近づけさえすれば、こちらのものだ。
しかし、この攻撃の隙間のなさ…時間が足りない…兄組の魔力ももう限界だ。もって30分ってところか…
フィン「チェンジズ!」
フィンサイド
僕が今変えたのは、兄様とワースくんの位置、そうすることで、オーターさんをまず撃破できる。
でも…これは命懸けだ
ワースサイド
「マッドロス!」
心臓に杖の先を当て、全力で魔法を3連発。こうしか、方法はなかった。
たとえ正気に戻せなくても…一時的な気絶ぐらいはするはずだ。
オーター「…………」
…、は…?
ドドドドドッ!!
目を開けられる時には、血塗れのオーターと砂埃だけがのこっていた。
「は?」
オーター「わ―…す…」
喋んなよ…何やってんだよ…バカなのか…?
オーター「神覚者の…仕事は…あなたに…任せます…」
何言ってんだよ…バカじゃねぇの…
オーター「…ありがとう…ございます…」
何がだよ……、ッ
オーター「もう…私と…話す機会はないでしょう…」
なんでだよ…
そう思っても言葉には出なくて。
助けられなかった自分が憎くて情けなくて
仕方なくて。
殴りたくて…
オーター「生きて…ください大好きだった人 」
そういったあと…動かなくなった
オレは動かなくなったずっと兄貴を見つめていた
フィンサイド
はぁ…はぁ…もう…限界かも
…これしか…方法は…でも…!そんなことしたら…兄様は…。…やるしか…ないの…か…
パルチザンが飛んでくるその瞬間
「チェンジズ」
僕と兄様を入れ替えた。
グサッ
…兄…様…
レイン「フィン…」
兄様…
レイン「良かった…結果的に…」
こんな結末…望んでない…っ
レイン「泣くな…フィン…お前はヒーローだ…」
「ヒー…ロー…っ?」
レイン「そうだ…でもな…悪役が居ないと…成り立たないだろ…」
…兄…様…ッ
ごめんなさい…。
もし救える方法があったなら。
僕がもし救えたのなら。
なんて考えても仕方なくて。
ただただ情けなくて…
自分が生き残りたいがために兄を殺した
その事実から目を背けたかった。
レイン「生きてくれて…ありがとう…」
そのあと…すぐに兄様は冷たくなった
ワースさんの所に向かった
兄様を背負って。
冷たくなった兄様は今まで何があったかを
思い出させる。
ワースさんは泣いていた
ワース「クソ野郎!目覚ましやがれ!」
ワースサイド
本当は分かっている
もうそれは兄では無いこと
冷たくなったただの亡骸だということ
もう目を覚ますことは無いこと
全てわかっていた
でも目を背けたくて
自分を守るために好きだったヤツが死んだってことから逃げたくて
そんな時にフィンが来た
兄を連れていた…と言うよりは
亡骸を背負っていた
既に冷たくなってて。
フィンも泣いてた。
((もしも…))
フィン&ワース
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