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椎名
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不羽@見る専に戻りたい……が…
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『言葉で紡ぐ恋のライム』
〜マイクで紡ぐ恋の予感?〜
番外編8『双子の大学に潜入!?』後編
演劇サークル
『嘘、D.R.Bの…!?』
『こんにちはっす!今日は麻里衣さんのサークルの見学に来たっす!』
『きゃー!十四くんだー!』
『結局こうなるのね…』
『麻里衣先輩、今日は衣装合わせですよね?発注した衣装着てみましょうよ!』
『そうだったわね、じゃあ、百合菜、私着替えてくるわね。』
『はーい。お姉ちゃん待ってる間にお茶菓子とか用意しとくから!』
『えぇ、よろしくね。』
『ちなみになんの主役なん?』
『よくぞ聞いてくれました。お姉ちゃんは和風番のシンデレラです!』
『へぇー!それは面白そう!』
『今着物に着替えてるからちょっと待っててくださいね。』
『麻里姉の着物……』
(見たすぎる……!)
『部長、着れました?』
『えぇ。』
(うぅ、恥ずかしいけど見せるしかないのか…。)
コツ…。
『へぇ…。』
『お待たせ、しました…似合いますかね。』
『想像の100倍可愛いな…。』
『一郎君?』
『え、ぁ、な、なんでもないです!』
『めっちゃかわいー!このままデート行こうよ!』
『え、えっと…』
『飴村君。彼女を困らせてはいけませんよ。麻里衣さん、とてもよくお似合いですよ。』
『あ、ありがとうございます。』
『部長〜😭少しサイズが合わなくて……』
『待ってて、すぐに手直しを…。』
『麻里衣さんは縫合まで出来るんですか? 』
『衣装はサイズもちゃんと計算して発注するんですが、たまに合わないことがあるので……その一貫で裁縫も覚えたんです。』
『へぇ…凄いですね。』
『ほんと敵わへんな。俺らの好きな人は。なんでもできて困るわ。』
『簓さん?何が言いました?』
『いーや、なんでも。』
『部長、衣装合わせもしましたし練習しましょうか。』
『そうね、百合菜、部員のヘアメイクをお願い出来るかしら。』
『了解〜!』
『百合菜できるのか?』
『お姉ちゃんとまではいかないけど、私もヘアセットくらいなら出来るよん!』
数分後――
『あの、劇の練習も見ていくんですか?』
『当たり前だろ。せっかく来たんだ。』
『うぅ、恥ずかしいんですが……』
『ひゃはは!諦めるんだな。』
『空却君〜!( ・᷄ὢ・᷅ )』
『むかしむかし、麗羅という綺麗な女の子がいました。ですが、彼女は義理の姉2人に虐められていたのです。』
『はぁ……今日もお姉様達に怒られるのかしら。こんな毎日、嫌だわ。』
『麗羅!何をしてるの!』
『お、お義母さま。』
『なぁに麗羅まだ掃除が終わってないの?』
『も、申し訳……。』
『ほんとにみすぼらしいったら無いわ。その服も顔も。少しは身なりを整えたらどうなのかしら?今夜はお屋敷で舞踏会があるというのに。まぁ、麗羅はいけないけど。』
『っ……』
『お前はお留守番よ。』
『……はい、お母様。』
(はぁ、私にも綺麗なお着物があれば…。)
私は外に出て買い物をしに行く。
『心が綺麗なそこのお嬢さん。』
『あ、貴方は…?』
『心の綺麗な貴方に相応しい服をプレゼントしてあげるわ。』
突然現れたお婆さんに着物をプレゼントされる。
『こんな高価なもの…』
『いいんだよ。これで今夜の舞踏会に行っておいで。』
『下駄や髪飾りまで……』
『さぁ、早くおゆき。』
『はい、ありがとうございます!』
私は早着替えをして髪と顔を整える。
『……っ!』
『これが、私…』
『ボソッ。やば、可愛すぎっしょ…』
『あれ?ところで相手役って誰なんすか?』
『それが、相手役の男子がいないんです。まだ決まってなくて。とりあえず衣装合わせもしたので王子様無しで通しでやろうと思ってて。』
『それなら小生がやります。』
『げ、幻太郎が!?ずるくない?』
『この中で着物を着てるのは小生だけですから。』
『うぐっ。』
『台本を頂けますか?』
(幻太郎さん?こんな短時間でなにを……。)
離れた所で幻太郎さんを見つめる。
『あれが王子様……。』
『そこの綺麗なお嬢様。』
『わ、私ですか?』
『はい。お名前は?』
『れ、麗羅です。』
『なんて美しい響きだろう…私と1曲踊って頂けませんか?』
『もちろんです、王子様。』
私は手を取り踊る。
(近い…。)
クライマックス
『私の心を奪った責任を……どうか貴方にとって頂きたい。』
『責任って…?』
グイッ。
幻太郎さんが私を抱き寄せる。
『私と将来を添い遂げる伴侶に。なって頂けませんか?』
『っ…はい、王子様…。』
そして、電気が消され、幕が降りる……はずだった。
くいっ。
『え――』
幻太郎さんが私にキスをする。
『…クスッ。』
『待て待て待て!てめぇー!』
『幻太郎!今……』
『はて?何かありましたか?』
『とぼけんなよ。今、キス…』
『お、お姉ちゃん、これ台本に…』
『な、ないわよ……今のは幻太郎さんの…アドリブ…』
『すみません、少し調子に乗りすぎましたね。』
『少しじゃねーだろ!』
『いい、凄くいい…』
『せ、先生?』
『夢野幻太郎さん!本番も貴方で行きましょう!』
『はぁ!?』
『絶対ダメー!』
『小生でよろしければもちろんやります。』
『それでいいわね?部長!』
『あぁ……もう嫌だ…』
こうして、劇は無事に終わりました。
男子役も幻太郎さんが務めて、舞台も大成功に。
『まぁよく良く考えれば他の男子生徒に相手役やらせたら左馬刻が怖いもんな。』
『あ?』
『妥協した訳では無いんですけどね…病院送りとか怖いので。』
『病院送りなんかにしねぇよただ少し解らせるだけだ。』
(笑顔で言うのが1番怖い。)
めでたしめでたし…
コメント
1件
ぁあああ!もう最高すぎる!!😭💕💕 麻里衣ちゃんの着物姿、想像の100倍可愛いって一郎が言うシーンで完全にやられたんだけど!?そして劇中で幻太郎がアドリブキス…!?!?!?台本にないやつ!?先生まで「いい、凄くいい…」ってなりすぎでしょ笑笑 簓の「俺らの好きな人はなんでもできて困るわ」も深いし、左馬刻の「病院送りにしねぇよただ少し解らせるだけだ」も笑顔で言うのが一番怖いわ〜🤣 番外編なのに本編超える熱量、毎回ありがとうございますぅ!✨