テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「ちぐさ、ちょっと来い」
あのクラスメイト河北くんがちぐを呼び出す
「ッ、うん!ニコッ」
明るいちぐの返事
大丈夫かな?
あの時見たいにならなきゃええけど
止めたがええか?
「ちぐッ!」
「ん?なに?」
不思議そうに俺の顔を見つめるちぐ
「いや、やっぱいいや、、、」
話しかけてやっぱいい
最低やな、
「そ、そっかッ、 ニコッ」
何処が悲しそうなちぐの顔
あぁまたやってしまった
あの瞬間、あの間違いを繰り返してしまったもう間違えないと彼と誓ったはずなのに
また、ちぐは彼みたいになってしまうんかな
また、神様は俺から人を離していくんかな
もう、嫌やな
何時帰って来るんかな、早かったらええけど
キーンコーンカーンコーン
やべぇ、授業始まった、、、
「ちぐ、大丈夫かな」
まぜの不安そうな声
「またあの時みたいに、、、」
けちゃの悲しそうな声
「ちょっけちち!」
あっきぃがつい声を上げてしまう
気ぃ使わせたかな
彼は俺の彼女だったし
「ぷりちゃん!ニコッ」
彼の笑いかける顔
愛しい俺の彼女
忘れたくても忘れられない彼女のこと
もう一度会いたいな、、、
「あっきぃ、五月蝿い」
先生の冷静なツッコミ
その声で俺は夢から現実に戻される
「というかちぐさと河北は何処だ?」
圧のかかった先生の声
「あいつらならトイレに行きました!」
河北と仲のいい倉岡が咄嗟に嘘をつく
「長すぎだろ、休み時間に行っとけ」
先生のツッコミ
「wwwwww」
クラス全体に笑いが走る
俺らだけ笑えなかった
てかあとけちゃあきぷりまぜは笑えなかった
真実を知って、あの怖さを知っているから
ガラガラ
「遅れました〜」
河北の元気な声
「ちぐさはどうした」
「あいつならまだトイレっすよw」
あからさまな嘘
俺は今にもキレそうだった
「ぷーのすけ、落ち着いて」
あっきぃのなだめるような声
「お、おう。ありがとな」
「うん!」
やべぇちぐ、結構ひでぇよな怪我
どうしよっかな
トイレにはトイレや!
「せ、先生!」
「お花摘みいってきていいですか?」
ちょっと震えた俺の声
「なんだ、お前もかよ」
咄嗟に先生のツッコミが入る
「先生、早く許可出してくださいよ〜!」
わざとふざける
「お花摘みって丁寧にしなくていいだろ」
またもや先生の鋭いツッコミ
「行ってこい」
ついでに先生が付け足す
「あざす!」
ガラガラ
走れッ
虐めといったら屋上か?
バンッ
「ちぐッ」
叫ぶ俺の声
「ぷ、ちゃッ?」
辛そうなちぐの声
「大丈夫かッ?」
泣きそうな俺の震えた声
「なんでッぷりちゃんが泣きそうなのッ ニコッ」
無理して笑うちぐ
彼の笑いかけるあの顔と重なる
「ぷりちゃんッなんで泣きそうなのッ ニコッ」
「ごめんねッぷりちゃんッ ニコッ」
「俺、もう我慢できないやッ 笑」
あぁ、なんで思い出すのがここなんやッ
そんな死に際、思い出させんなやッ
「ちぐ、大丈夫かッ?」
俺の震える声
「大丈夫、ただ遊んでただけだからッ 笑」
あからさまな嘘
言い訳も彼と一緒
「大丈夫かッ、?」
「うん、大丈夫だよッ」
「遊んでただけだからッ 笑」
「嘘つけッ、」
「じゃあなんでそんな怪我してるんッ」
「ほんとに遊んでただけだからッ 笑」
辛そうな顔が彼とちぐはそっくりやな
性格だって似てる
「とりあえず保健室行こかッ」
心配しすぎが伝わる声
「大丈夫だよッ ニコッ」
無理した笑い
「はぁ、じゃあ早退だな」
呆れた俺の声
「ちょっ、早退って」
「家帰ったら母さんが心配するしッ」
焦ったちぐの声
「じゃあ俺ん家だな」
俺でも何言ってるかわかってない
「ちょっと、それはダメじゃ?」
静かにちぐが指摘する
「ええの、ええの!」
「俺、一人暮らしやし」
ちょっとドヤって言う俺
「うぇ、、、?」
明らかに混乱してるちぐの声
「そうと決まれば行くぞ〜!」
「ぉ、おー?」
「とりあえず家入って」
家に人を招くのって彼以来やな
「はーい」
素直なちぐの返事
「ここ座って」
「よいしょ」
よいしょって、けちゃと一緒でワロタ
「じっとしとけ、怪我の手当てするから」
「手当てできるんだw」
バカにしたようなちぐの声
明らかにバカにしたな、今
「バカにした、今?」
「いやぁ〜?してないよ〜?」
目線を逸らしてちぐが答える
「絶対したやんw」
「俺、彼女いてさ、去年4んだんだわ」
突然の俺の告白
「え、?」
混乱するちぐ
そりゃ混乱するよな
「んでよく彼の怪我の手当てしてたんや」
「、、、、、コクッ」
静かに頷くちぐ
「だから手当ては上手いんよ!」
わざと語尾をあげて明るくする
「そ、、、ッか」
何処か辛そうなちぐ
「ほらこっち向き?手当てできひんよ」
優しく囁く
「うん…」
こっちをちぐが見つめる
ちょっと、恥ずいかも、、?
「ぷりちゃん、顔赤いよ?w」
知らぬ間に顔が火照っていたらしい
「き、気のせいちゃう?」
咄嗟に否定をする
「動揺しすぎww」
ちぐから自然な笑みが溢れる
「wwww」
それにつられて俺にも笑いが溢れる
「よし、手当て終わり!」
「ありがと!ニコッ」
やっぱちぐは彼に似てるな
「はい、手当て終わり!」
「ありがと、ぷりちゃん!ニコッ」
「いーえ!」
「ぷりちゃん、遊ぼ!ニコッ」
「もちろん!」
彼との会話は何時でも鮮明に覚えてる
ちぐといると、彼を思い出す
あの時、あの瞬間をもう一度思い出す
また、あの時に戻りたいな
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!