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保健室の扉が、控えめにノックされる。
🎲🥂💙「……失礼します」
小さな声でいふが顔を出す。
🎲🩷🐶「どうぞ。来てくれてありがとう」
ないこは机から立ち上がらず、安心できる距離のまま声をかける。
いふはベッドの端に腰を下ろし、しばらく床を見つめていた。
通い始めて数日。長くはいないが、今日は少し表情が違う。
🎲🥂💙「……先生」
🎲🩷🐶「うん」
🎲🥂💙「生きてる意味って、なんなんですか」
ないこはすぐに答えない。少しだけ考えてから、穏やかに言う。
🎲🩷🐶「難しい質問だね。正解は、人の数だけあると思う」
いふは眉を寄せる。
🎲🥂💙「じゃあ……意味がない人も、いるんですか」
🎲🩷🐶「いないよ」
即答だったが、声は柔らかい。
🎲🩷🐶「意味が“まだ見えていない”人はいる。でも、最初からない人はいない」
いふは唇を噛む。
🎲🥂💙「僕、何もできてないし……迷惑ばっかりで……」
ないこは首を横に振る。
🎲🩷🐶「今ここに来て、話してる。それだけで、十分“生きてる”よ。意味は、何かを成し遂げた人だけが持つものじゃない」
少し沈黙。
カーテン越しの光が、保健室を静かに照らす。
🎲🩷🐶「意味はね」
ないこは続ける。
🎲🩷🐶「“探さなきゃいけない宿題”じゃない。今日をしんどいまま終えないための、支えみたいなものだと思ってる」
いふはゆっくり顔を上げる。
🎲🥂💙「……じゃあ、今の僕の意味は?」
🎲🩷🐶「ここに来て、ちゃんと生きようとしてること」
ないこは微笑む。
🎲🩷🐶「それで十分。先の意味は、あとで一緒に見つければいい」
いふの肩から、少し力が抜ける。
🎲🥂💙「……また、来てもいいですか」
🎲🩷🐶「もちろん。来たいときに来ていい」
ないこはそう言って、保健室の椅子を指さす。
🎲🩷🐶「ここは、いふくんが“戻ってきていい場所”だから」
いふは小さく頷いた。
保健室の空気は、昨日より少しだけ、あたたかかった。
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