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昨日は雨が降っていたけれど、今朝はすっかり晴れ、みずみずしい青空が広がっていた。

その青空の下、西へ向かうユージーン王を見送るため、私はティルダとリタと一緒にお城の入口に立っていた。

出発する準備ができたらしく、同行する秘書官が先に階段を降りていく。

「時間だな。では、いってくる」

「お気をつけて。……必ず無事に帰ってきてくださいね、ユージーン王」

ティルダの事故のことがあったから、過剰に心配してしまう。

「ああ。無事に戻ってくる。大丈夫だ」

正面に立ち、私を見下ろすユージーン王。

微笑み、不安げな顔をしているだろう私の頬を、指先で優しく撫でた。

「大丈夫」という言葉が、かすかな接触から私の体に沁み込んでくる。

「ライラ嬢、ティルダ。私が城を離れている間、リタ嬢のことを頼む。……ただし、ティルダは無理をしない範囲でだが」

「は……はい。承知いたしました」

まさか自分**************

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身代わりで嫁いだ冷酷国王は初恋相手でした

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