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お花売りの少女
「ねぇねぇ、こんな話知ってる?」
茜が物騒な話をし始めた。
「お花売りの少女って話なんだけどさ、その少女に会うとお花を選べって言われるんだよ。どっちかが幸運の花、でもう一つが不幸の花なんだってさ。それでどっちかを選ばないと強制的に選ばれるんだって」
「怖っ、何その話、やめてくれない?」
「ごめんってば、三咲」
嫌な思いをしながら帰っていると、
「お花はいかがですか、どっちかを選んで?」
「…え?」
これってまさか、さっき茜が言ってたお花売りの少女じゃない⁉︎
「えっと、あの、その…」
「はい時間切れ、じゃあ青い方の花ね」
やっぱり本当だったんだ…
〜次の日〜
「ねぇ茜、昨日お花売りの少女にあって強制的に選ばされたし、物騒だからあげるよ」
「ありがとう!」
良かった、手放せて。
「ねぇ、三咲!これ幸運の花だよ!さっき桜木先輩に告白されちゃった!」
「えぇ⁉︎」
幸運の花だったの⁉︎
…欲しい。
「それ返して?ちょっと試したいの」
「やだ、これはもう私の!」
「独り占めするつもり⁉︎」
「あげたのが悪いんでしょ!」
「はぁ⁉︎」
いつの間にか手が動いていた。
そう、茜を屋上から突き落としてたのだった
「はははっ、人間で遊ぶの楽しいな」
「たった一つの幸運の花だけで殺し合うなんて笑えるね」
end…