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1 - 読んだ話:お花売りの少女

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2025年02月24日

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お花売りの少女


「ねぇねぇ、こんな話知ってる?」

茜が物騒な話をし始めた。

「お花売りの少女って話なんだけどさ、その少女に会うとお花を選べって言われるんだよ。どっちかが幸運の花、でもう一つが不幸の花なんだってさ。それでどっちかを選ばないと強制的に選ばれるんだって」

「怖っ、何その話、やめてくれない?」

「ごめんってば、三咲」

嫌な思いをしながら帰っていると、

「お花はいかがですか、どっちかを選んで?」

「…え?」

これってまさか、さっき茜が言ってたお花売りの少女じゃない⁉︎

「えっと、あの、その…」

「はい時間切れ、じゃあ青い方の花ね」

やっぱり本当だったんだ…

〜次の日〜

「ねぇ茜、昨日お花売りの少女にあって強制的に選ばされたし、物騒だからあげるよ」

「ありがとう!」

良かった、手放せて。

「ねぇ、三咲!これ幸運の花だよ!さっき桜木先輩に告白されちゃった!」

「えぇ⁉︎」

幸運の花だったの⁉︎

…欲しい。

「それ返して?ちょっと試したいの」

「やだ、これはもう私の!」

「独り占めするつもり⁉︎」

「あげたのが悪いんでしょ!」

「はぁ⁉︎」

いつの間にか手が動いていた。

そう、茜を屋上から突き落としてたのだった

「はははっ、人間で遊ぶの楽しいな」

「たった一つの幸運の花だけで殺し合うなんて笑えるね」

end…

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