この作品はいかがでしたか?
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皆様。今晩は。
今年も残り僅かですね。
書き納めと言うことで、今年は此方を更新します。
地雷様は別作品へ。
其れではどうぞ。
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敦君視点
太宰さんが謹慎になってから探偵社の雰囲気は少し緊張感を帯びていた。
「国木田さん、この資料終わりました。」
「嗚呼。助かる。」
国木田さんは何時も通りに見えるけど、でも、少しだけ疲れていそうに見える。
「敦〜。お菓子買ってきてよ。」
「分かりました。何時ものでいいですか?」
「このメモに書いてあるのを買って来て。」
「分かりました。行ってきますね。」
「お願いね〜。」
メモを見てから吃驚した。メモには
『太宰の様子を見てこい。
但し見てくるだけだ。』
と書いてあった。
乱歩さんもちゃんと心配しているんだと安心していた。
探偵社寮の前迄来てふと太宰さんの部屋を見た。其処には誰かが入って行く姿が見えた。もし敵だったら?嫌な予感がして急いで部屋へ向かう。
「太宰さん…!大丈夫ですか…?」
「どうしたの?敦君。」と何時もの笑顔を浮かべている太宰さんは顔が窶れ、無理をしてる様に見える。
「太宰さん…顔色が…!」
「嗚呼…大丈夫だよ。それより何か用があったんじゃないのかい?」
嗚呼そうだ。此処に誰か入って行くのが見えて、それで。
「えっと…此処に誰か入って行くのが見えて…」
「此処には誰も来ていないけれど…?」
「え…そんな筈は…!」
ふと、太宰さんの後ろに誰か見えた。
「後ろに…!」
太宰さんが後ろを振り向いた。再び此方を見た。
「敦君…私を誂うならもう少しマシな嘘を…」
「__え?」
後ろに立っていた人物が口を開いて僕に言った。
〚太宰を、頼んだ。〛
「…分かりました。」
優しく微笑むと〚有難う。〛とあちらも微笑んで消えた。
「太宰さん!外に行きましょう!」
ぐいと太宰さんの腕を引く。
「…駄目だよ。外に出るのは買い物か探偵社だけ。それ以外は外出禁止だ。」
少し気まずそうな顔をする太宰さんに対して僕は笑顔でこう言った。
「…なら僕の独断です!」
そうして太宰さんを外へと連れ出した。
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皆様今晩は。黒留です。
今年も残り僅か。どの様に過ごしましたか。
自分は途轍も無いくらいにボッチです。
今年の書き納めは太宰さんの嫌われでしたが。来年の今頃は、どんな作品を書き納めているでしょうね。
それでは皆様。
残り僅か。良いお年を。
コメント
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良いお年を!
主様も良いお年を!