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悪夢へご招待!
「うーん、、、」
昨日の意味の分からない夢を思い出す。本当になんだったのだろうか?
その夢のことを考えていたら、声をかけられていた。
「おーい!恋衣!どうしたんだよっ?」
此奴の名前は颯士(はやと)。僕の友達だ。いつも煩くて犬みたいな奴。かなりのオタク。
「お前が考え事って、珍しいじゃん。」
そして、眼鏡の此奴が心琴(みこと)。もう1人の友達だ。いつも物静かだけど好きなことになると騒がしい。これもオタク。
「そうかな〜?」
「まあ何時もボーッとしてるから、変わんないけど。」
「それで!?どうしたんだよっ!?」
「もしかして、、、彼女!?」
「ちょっとぉ、煩いよ〜?」
「だって、俺たち”非”リア同盟じゃねぇか!」
「颯士、ちょっと煩い。あと勝手にそんな同盟つけないでよ。」
「まあ実際にそうだけどね〜 」
と、意味の無い会話が続く。そして、思い出したかのように颯士が叫んだ。
「あっ!そうだった!恋衣!お前なんか悩んでんだろ?」
「え?うーん、まあまあ。」
「俺たちに相談しろよっ!俺たち友達だろ?」
「、、、まあまあ。そうだね〜」
「それじゃあ、聞いてくれる?」
「なるほど。つまり、昨日は変で怖い夢を見たんだっけ?」
「そういうこと〜」
「それで!何について悩んでるんだっ?」
「いやいや、颯士。普通察するよね?」
「え?」
「颯士ってお馬鹿だよね〜w」
「はぁーっ!?」
「普通に考えて何でそんな夢を見たのか考えてるんでしょ?」
「そういうこと〜♪」
「な、なるほどな!」
「颯士はなんも言わなくていいよ〜。どうせ役に立たないし。」
「おいっ!どういう意味だっ!」
「そのままの意味でしょ 」
「なんだとっ!?」
「まあまあ、落ち着いて〜。もうそろそろチャイムなるよ〜?」
「げっ!!マジだ!次の授業、確か厳しい先生だったよな〜?」
「うん。確か猿島先生だよ 」
「うーわっ、嫌なんだよな、、、。あのゴリラ。」
「先生に向かってゴリラはダメだろ」
「あはは〜w」
ピーンポーンパーンポーン((真面目なチャイム
チャイムがなった瞬間、2人ともやべっと言って席に着いた。
ー昨日の夢、なんだったんだろ。
そう思い、時間が過ぎた。
「おーい!恋衣!飯食おうぜ!」
「あー、うん。ちょっと待ってて〜」
ー確かお弁当は、、、
「!?おい!!恋衣、危ない!」
「え?」
ガシャン!
突然机にぶつかる音がした
「あっ、」
その瞬間お弁当が宙に浮いた。そしてどんどん落ちていって
ぐしゃっ
「あちゃー、」
ーこれはもう食べられないな。
「す、すんません!」
急に女の人が謝ってきた。女の人はなんと言うか、派手な髪色をしていた。
目は左右非対称で、色が違った。
「?」
僕はよく分からず何も言わない。ただこの女性がペコペコするのを見ている。
「あ、アタシがぶつかったせいでお弁当が、、、!」
「あー、そういうことか」
「大丈夫だよ〜、気にしてないし」
「そ、それでも悪いわ!」
「あっ!せや!アタシのこのパン食べてや!」
「え〜?ありがとう、、、だけど、、、」
「あっ!アタシは大丈夫やで!コンビニとかで買えばええし!」
そっちの心配ではなく、床に落ちたお弁当の心配をしているのだが、まあいいや。
「床に落ちとるやつもアタシが片付けておくから!やから友達のところ行っててええで!」
「まあ、ありがとう」
「いや!元々はアタシのせいやし!ほらはよ行き!」
「うん。」
まあ良い人なのかは疑問だが、片付ける手間がなくなって良かったと思った。
「いいなー、恋衣。いいなー」
さっきからずっと颯士がこちらを睨んで羨んでいる。
「はぁ、、ついに俺たちの恋衣にも女が、、、」
心琴もそんなことをボソッと言っては溜息をつく。かなりの女嫌いな心琴にしては意外とショックなことなのかもしれない。
「なになにー、2人共?煩いよ〜?」
「だってだって!恋衣が急に女子に話しかけられたんだぞ!しかも好香さん!」
「ん〜?好香ってだぁれ?」
「お前っ!好香さんを知らないのかっ!?ヤバすぎるだろ、、、」
「心琴が知らないのは想像つくけど、お前が知らないのは想像つかねぇ!」
「うちの恋衣が女に興味があるわけないだろ」
「お前は何時まで恋衣信者をしてんだよ」
「僕、意外と女性の情報とか知らないよ〜?興味無いし」
「いやいや、お前はもっと女子に興味もとうぜ?」
「キモイぞ、颯士。」
「いやいやいや!普通だろっ!」
「あはは〜w」
ーまあ冷静に考えてそんな有名な人と恋が発展するわけないでしょ。
そんなことを考えながら、休み時間は終わってしまった。
次回.2度目の悪夢