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インテリヤンデレマジでいい❣️
うわぁ、阿部ちゃんのインテリヤンデレ炸裂してる! 白沢の権能を「佐久間がアニメキャラに夢中だから」って理由で使うの、あまりにも贅沢すぎて笑ったw でもその独占欲の出し方が甘すぎて尊い…。佐久間の猫耳ピコピコと尻尾パタパタも可愛すぎるし、耳撫でで一発で大人しくなるのも猫又の弱点完全把握されてて草。何百年経っても変わらないこの距離感、最高に心地いいわ〜
#ご本人様には関係ありません
コンソメパン
10,741
うどんを食べてキッチンから引き上げていった宮舘と渡辺の足音が完全に消え、シェアハウスは再び深い静寂に包まれた。だが、大広間の片隅に置かれたコタツの周りだけは、まだ微かにテレビの光が明滅している。時計の針は午前三時半を回ろうとしていた。
佐久間「いやー! 今週も嫁の作画、マジで神がかってんなぁ……!」
コタツの中に下半身を突っ込み、熱心に深夜アニメを観ているのは、猫又の佐久間大介だ。人間のフリを解いている今の彼は、頭のてっぺんからピンク色の割れた猫耳がピコピコと覗き、ズボンの後ろからは二本の細長い尻尾が、嬉しそうにパタパタと畳の上を叩いている。猫の夜行性の本能と趣味の時間が完全に噛み合い、彼の目は爛々と輝いていた。
阿部「佐久間、声が大きいよ。みんな寝静まってるんだから」
呆れたような、だけどどこか弾んだ声で窘めたのは、隣で難解な学術書を広げている阿部亮平だ。阿部は森羅万象、世界のすべての知識を持つと言われる神獣――白沢(はくたく)である。いつもは穏やかで知的な阿部だが、夜が深まるにつれ、その額からは鈍く輝く一本の美しい角がせり出していた。
佐久間「だってさぁ、阿部ちゃん! 観てよこの戦闘シーン! 凄すぎて猫又の野生の血が騒ぐわ!」
阿部「はいはい、凄いね。でももう寝ないと、明日の朝起きられなくなるでしょ」
阿部は本を閉じ、佐久間のピンク色の猫耳を優しく毛並みに沿って撫でた。
佐久間「んぅ……」
と佐久間が気持ちよさそうに目を細め、二本の尻尾の動きがピタッと止まる。猫又の弱点を完全に把握しているのは、さすが世界のすべてを知る白沢だった。
だが、阿部が耳の付け根をトントンと軽く叩いた瞬間、阿部の額の角が微かに青く発光した。次の瞬間、佐久間が観ていたテレビの画面が暗転し、そこに大きな文字で『佐久間、僕の方を見て』というホログラムのような精神文字が浮かび上がった。
佐久間「ええっ!? 画面がバグった!? 阿部ちゃん、これ何!?」
阿部「バグってないよ。僕の白沢の術さ」
阿部は爽やかに微笑みながら、佐久間の両肩を掴んで、コタツの座布団の上にごろんと仰向けに押し倒した。上から覗き込んでくる阿部の瞳には、夜の神獣特有の、底知れない独占欲が浮かんでいる。
阿部「佐久間が僕以外の男(アニメキャラ)に夢中になってる時間が長すぎるから、ちょっと白沢の権能を無駄遣いしてみた。……世界のすべてを知る僕だけど、佐久間が僕以外のものを見て楽しそうにしてる理由だけは、何百年経っても納得がいかないんだよね」
佐久間「うわぁ! 阿部ちゃんのインテリヤンデレ妖気が直撃してるー!」
佐久間は顔を真っ赤にしながらも、二本の尻尾を阿部の腕に嬉しそうに巻き付けた。白沢の知識は絶対だ。佐久間がどれだけ夜更かししたくても、阿部がその気になれば、眠気を誘うツボも、甘えたくなる呪言もすべて一瞬で導き出されてしまう。
阿部「……お仕置き、いる?」
阿部が少し意地悪そうに、佐久間の首筋を指先でなぞる。
佐久間「いるわけないじゃん! 嘘、ちょっと欲しいかも……。もう、アニメは録画してあるから諦める! 今夜は朝まで阿部ちゃんのことだけ見るから!」
佐久間が降伏の証として両手を上げると、阿部は満足そうに角の光を消し、テレビの画面を元に戻して主電源を切った。世界のすべてを見通す神獣と、その神獣を手のひらで転がしているつもりの猫又。何百年経っても縮まらない、だけど最高に心地いい距離感のまま、二人は絡み合うようにしてコタツから這い出し、静かに寝室へと向かうのだった。