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🖤サイド
🖤「亮平くんっ!」
俺と深澤先生はすぐにキッチンの方へ向かった。
名前を呼んでも反応がない。
🖤「深澤せんせっ!」
💜「目黒くん…救急車呼んでくれる?」
🖤「あ…。」
💜「早くっ!」
🖤「は、はい。」
俺はすぐに救急車を呼んだ。
亮平くんのそばで深澤先生は忙しそうにしてだけれど、
自分はただ亮平くんの無事を祈ることしかできなかった。
…………………………
次の日。
昨日は救急車呼んだ後そのまま家に帰った。
ただ、夜は一睡もできなかった。
今日は学校が終わった後病院に来ている。
もしかしたら会えないかもだけど。
🖤「やっぱり居ない…。」
🖤「あ、看護師さん!」
看護師「どうしました?」
🖤「ここの病室の人って…」
看護師「あぁ、今、ご家族の方しか面会できないんですよ。」
🖤「そう、ですか…ありがとうございます。」
そりゃ、そうか…。
残念だけど、帰ろう。
そう思って歩き出した時だった。
💜「目黒くん、ちょっと待って!」
🖤「深澤先生…?」
💜「あのさ、目黒くんが良いなら亮平のとこ行けるんだけど。」
🖤「え…?」
💜「だから、面会できるってこと。」
🖤「…えっ!良いんですか!?」
💜「うん、問題ないよ。 ボソッどうせ誰もこないし…」
💜「…ちょうど、話しておきたいこともあったしね。」
少し神妙な感じて深澤先生はそう言った。
🖤「…?」
…………………………
🖤「…っ!」
深澤先生の後をついて行くと、俺の目に映ったのは思いもしなかった光景だった。
呼吸器をつけて静かに眠っている亮平くん。
そのそばでピッピッと規則正しい機械音が聞こえる。
💜「危険な状態ではないから大丈夫。」
と、深澤先生は大丈夫じゃなさそうな声で言う。
🖤「…ひとつ聞いてもいいですか…?」
💜「どうぞ。」
ずっと気になってたこと。
たぶん、聞くなら今しかない。
🖤「なんで、深澤先生は亮平くんのことそんなに気にかけてるんですか。」
🖤「主治医なだけが理由じゃない気がして…」
💜「あ〜、そのことね。」
🖤「聞かない方が良いですか?」
💜「大丈夫、そのことを話そうと思ってたから。」
💜「ちょっと、長くなるんだけどね…」
そう言って深澤先生は話し出した。
コメント
1件
最高です😭