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梨本和広
#恋愛
春—出会いと別れの季節と言われる季節だ。それは間違っちゃいないのかもしれない。実際別れた。出会った。これからもきっとこれが続くのだろう。
「おはよっす!桜凛(おうり)!」
「あぁ、おはようモブA」
「モブAだと!?この俺が!?俺はしっかりと名前がある!風太と言うな!」
「そんな名前だったか?」
「忘れんな!」
そんな他愛もない会話で憂鬱な学校が今日も始まる。
ふと、視界の端にある女子が入ってくる。花咲楓(はなさきふう)だ。俗に言う学園のマドンナというやつだ。
「おはよう、みんな」
そう楓はおっとりと、だがハッキリとみんなに聞こえる声で挨拶をする。
おはよー、おはよう楓さん、そんな声が教室の中でこだまし、消えていく。
「いやーやっぱ可愛いなぁ、楓さんは。なぁ?そう思うだろ?柊くん♡」
「気持ち悪りぃ、2度と話しかけるな。」
「じょ、冗談だってば!」
「調子のいいやつだな。」
「おうよ!」
「まぁ、可愛いのは否定しないが。」
「だろぉ?」
あぁ、実際可愛い。しかもあの見た目で、顔よし、性格よし、勉強よし、運動神経よしの完璧超人である。俺には到底及ばない存在だ。そんなことはわかってる。なのになぜか胸が高鳴る。なぜだろう?
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