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#爆豪勝己
うんの
45
「みんなー!遅くなってごめんねー!」
その声にみんなが反応した。
「うぬ!えむ!遅いではないか!」
「そうだよ、えむ。心配したよ」
「そうだね。何かあったのかい?」
彼らは、えむと同じくワンダーランズ×ショータイムでショーをやっている、司と、類と、寧々だ。彼らはいつだってえむの力になってくれた。
「ーえっとね!少し学校でのやることが多くて!それやってたら遅くなっちゃったんだ!」
ーあぁ。嘘、ついちゃったな。心がズキンズキンしてる、。苦しいな。
えむの一瞬の苦しげな顔を寧々は見逃さなかった。
「ねぇ、えむ。やっぱり何かあったんじゃない?それなりに苦しいことが、あったんじゃないの?私たちに話してよ、えむ。」
「え?なんともないよ!ただね、ちょっと疲れただけなんだ!ここまで走ってきたからね、疲れちゃったんだよね!」
類は不思議そうにえむに聞いた。
「走って?急いで来たのは分かるけど、それなら、なんでここに来た時に息を切らしてなかったんだい?疲れたなら、息の一つは切れると思うんだがね」
類は鋭かった。それゆえにえむの嘘はすぐに見抜かれてしまったのだ。
「え?そうかなー?でも走ってはきたんだよ!早くみんなとショーの練習にしたかったから!ほら、みんな!早く準備してショーの練習を始めよーよ!」
そう誤魔化して、えむは準備に取り掛かった。
「ねえ、類。あれ、どう思う?」
「絶対に何かあるのは間違いないと思うんだけどね。だけど、ここで踏み込んでもえむくんを苦しめるだけだと思うんだ。えむくんがあそこまで必死に言い訳をするなんて珍しいからね。きっと、誰にも触れてほしくないんだ」
その言葉に寧々は納得した。確かにそうだ。えむがあそこまで必死に取り繕うなんて珍しい。あの時のえむはいつものえむじゃなくて。
「確かにそうだね。でも、何かあったらいやだし、そっと様子見だけでもしようよ」
「うん。そうだね」
そう言って二人は、ワンダーステージの舞台上へと上がっていった。
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