「……はる、海春……」
誰かが耳もとでわたしの名前を呼んでいる。
この声、どこかで――ああそうだ、わたしの大好きな、大切な―――。
そこではっと目を開けたわたしは、すぐそばにレインの綺麗な顔があって、彼がわたしを覗き込んでいたことに気づいて――驚きのあまり朝もはやくから大声をあげてしまった。
「わ――――っ! レイン! な、なんで、隣で寝て……寝てるんですかっ!」
耳もとで突然絶叫したからか、耳が痛そうに眉をしかめながら、レインが寝台にひじをたてて寝転がったままで言う。
「なぜといわれても、昨日、なにもしないから添い寝だけさせてくれと頼んで、おまえが良いと言ったから一緒に寝たんじゃないか。忘れたのか?」
なにもしないから……。
という言葉に妙にどきりとしてしまいながら、わたしは昨晩のことを思いだす。
そう、昨日、レインとはじめてキ……キスをして、そのまま、なんとなく離れる*************************
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