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なべ受け以外の作品集

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なべ受け以外の作品集

20 - 本当は可愛い人 💚❤️

♥

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2025年06月17日

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💚「んっ、色白……綺麗っ」



激しいリップ音を立てて、阿部が俺の首筋に噛み付くように印をつけた。これで明日は、朝からスカーフでも巻かないとダメなことが決定した。


阿部はときどき強引。

でも、俺はそんな阿部が好きで。


みんなの前だと可愛こぶりっ子してるけど、阿部の本質は男そのもので、俺はずっとそれが怖かった。もっと若かった少年時代の頃から。今でもちょっと怖い。


阿部って『どS』だと思う。


幼なじみの翔太は、それが本能でわかっているのか、阿部とは付かず離れず、うまい距離感で付き合っている。一方の俺は体格的に阿部に負けることはないだろうとタカを括っていた。男って、力でねじ伏せられてしまうと思わなければ、案外相手を舐めてかかったりする。


阿部の昔から変わらない、細くて華奢な身体を見上げた。


でもその上に乗った首から上は酷薄な冷たい顔。品定めするように、俺を見下ろしている。


💚「ねーえ、涼太。俺、涼太見てるとたまにすげぇ唆られるの」


阿部は舌舐めずりしている。


💚「今日はどんな声で鳴くのかな、って」

❤️「阿部……もう」

💚「うるせぇ、今、俺が喋ってんだよ」


ぴしゃり、とわざと乱暴な言葉で怒られて、身体が竦んだ。


💚「準備、してくれない?」


俺はのろのろと動きだし、阿部のものをしゃぶり始めた。初めは柔らかかったそこが、少しずつ硬度を増していく。阿部の反応を窺うが無反応だ。声も出さない、息も漏らさない。せめて口元でも声を我慢して引き絞っていたらいいのに、と思うが、ニヤニヤと俺を見下ろしているだけだった。


喉の奥まで入れるのが大変になってくるくらいの大きさになると、阿部は、俺の髪をわざと掴んで、そこから引き離した。


💚「見ててあげる。待ってるから、自分で解して?」

❤️「………ハイ」


抵抗するだけ無駄だ。

絶対的に強い相手には全力で服従を伝えるしかない。俺は、あまり慣れていないそこを、ローションと指で懸命に解し始めた。

初めは義務感で指を挿れながら、中をかき混ぜていたが、だんだんと前も勃ち上がり始め、見られているという羞恥と、時々くるピリピリした快感で、次第に声も漏れ出した。


💚「イイね。気持ちよさそう」


阿部の低く、嬉しそうな声が耳に心地いい。

結局、俺はこいつに惚れている。そう自覚すると、幾分、気が楽になった。


❤️「あっ……んんっ……あぁぁ……」


阿部がいつの間にか後ろにいて、耳元で囁く。


💚「イイよ。すごく可愛い」


息か声かわからないような微かな空気の揺れに、耳が悦び、全身が熱くなった。背中を押され、四つん這いになる。阿部の怒張が、ゆっくりとあてがわれた。


💚「ご褒美」


それだけ言うと、阿部は腰を前に押し込んだ。

唾とローションでぐちゅぐちゅのあそこは、すんなりと阿部を受け入れ、奥まで誘導する。息とともに、声が漏れた。


❤️「ああ、んんん………あっ……」

💚「ねぇ、めっちゃいい。めっちゃ締まるじゃん」


阿部の腰は初めゆっくり、そして、徐々に動きを加速させていった。もっとねっとりといやらしく長い挿入が続くと思っていたから、心構えが出来ていない。自分でも嫌というほど、恥ずかしい声が出た。


❤️「やだ、あん、あん、あんっ、きもちいぃ」

💚「………っふ、……えっろ…国王どこいったの」


阿部が笑いながら、俺のケツを叩いた。乾いたペチペチという音とともに、阿部の腹と俺のケツがぶつかる音も同時にする。中の気持ちよさと、耳からの刺激と、行為への興奮とで頭の中がどうにかなりそうだった。


💚「……ふぅ、ふぅ、…悔しいけど、あんまりもたない。イクよ」

❤️「きてぇぇぇ!!!」

💚「ああっっっ」


阿部のものが、最奥まで押し込まれたかと思うと、そのまま中で果てた。

俺の前はとっくに弾けていて、床をこれでもかと濡らしている。阿部はしばらく俺の背に上半身を倒して、ピクピクと余韻に浸っていた。






💚「はぁ、気持ちよかった。ありがとね」


瞼にキスを落とすと、阿部はいつもの無垢な笑顔で白い歯を見せた。大きめの前歯がなんとも可愛らしい。長い前髪が、せっかくの可愛い顔を半分隠している。もっと顔が見たくて、髪を除けると、くすぐったそうに微笑んだ。


❤️「ねぇ、なんで俺なの」

💚「へ?」

❤️「俺、可愛くないし別に」

💚「は?」


阿部は目をまんまるくして、そして、すぐに破顔し、笑った。


💚「はぁっははは。それ、本気?」


阿部は身体を折るほど、笑って、俺の頭を撫でた。天然って恐ろしいとまで言っている。


💚「涼太ってさ、ほんと可愛いね」

❤️「可愛くない……と思う」

💚「可愛くないと思っているところがカワイイ」


禅問答みたいなやり取りの後、阿部は優しくキスをした。唇の感触が柔らかくて、甘くて、いつまでもしていたくなるようなキスだ。

阿部の優しさは俺を蕩けさせる。


💚「誰にも見せないで。涼太の可愛いとこ」

❤️「…………?」


困り顔でもしていたのだろうか、おでこにまた優しいキスが降ってきた。








おわり。

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コメント

15

ユーザー

ぁあーー、サイコウ。私の口角をどうにかしてくれ

ユーザー
ユーザー

2人でいると舘さんがボケ倒してあべちゃんが振り回されてるイメージだけど、裏ではこんなふうに立場逆転してたりしたら……と思うだけで楽しすぎる🤭

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