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注意事項
〇登場人物全員シスコンです。
〇姉を溺愛する妹たちのお泊まり会の様子を描いた作品です。
〇全体的にコメディーです。
〇深夜テンションで書いたので、謎が多いです。ごめんなさい。
 以上の事を御理解の上、本作品をお楽しみ下さい。
 
 
 
 ここは、鈴華の別荘の一室。
 3大シスコンと呼ばれるほど、自身の姉が大好きな鈴華、湾華、北華がお泊まり会をしている。
 鈴華「では!第云々回目、姉さん大好きの会を開催します!」
 深夜0時、鈴華は高らかに声を上げた。
 湾華「いえぇーい!」
 湾華も深夜だと言うのにハイテンションだ。
 北華「五月蝿い。近所迷惑。どうしてそんなにハイテンションなの?」
 北華の毒舌は相変わらず健全なようだ。
 北華「と言うか、何で云々回目なんだよ。169回目ね」
 何だかんだしっかりと自身の姉について熱く語る会、その名も【姉さん大好きの会】の開催回数を数えているようだ。
 湾華「そうだったけ?まぁ、回数何て、どうせ暫くしたら数えるの辞めるよ」
 すっかり開催回数何て物は忘れているらしい。
 鈴華「はいは〜い。始めは、うちの姉さん、愛華の可愛い話から!」
 手を挙げて鈴華はニコニコが止まらない表情で自身の姉、愛華への止まらぬ愛を語り始めた。
 鈴華「この前、うちがちょっとした用事で国外に行くことになってさ、そん時に、姉さんがお弁当作ってくれたの!『どうせお前なら、1日で返ってくるんだろ。だが、怪我や事故には気おつけろよ』ってお弁当を渡しながら言ってきたの!」
 頬に手を当てて体をくねらせながら彼女は熱弁している。
 鈴華「しかも、しかも!お弁当作ってる時鼻唄歌っててね、なんの歌だろーって思って耳を傾けてたら、お弁当箱の歌だったの!可愛くない?!」
 彼女の愛は決して止まることを知らないのだろう。
 だが、湾華も、北華も、そんな鈴華の性格を知ってか、自身も熱弁するから何も言えないのか、嬉々とした目で相槌を打っている。
 鈴華「うちの姉さんの最近の可愛かったのはそんな感じかな〜。二人は?」
 今度は鈴華が嬉々とした目で二人に問うた。
 湾華「僕の姉貴、中華は、最近ずっとあの氷虫の話ばっかりなの!」
 ほっぺたをプックリと膨らませて可愛らしく、怒っているのを表現している。
 因みに、氷虫とは、中華の彼氏(湾華非公認・仲間達は公認)の炎露だ。炎露は体温も低く、無表情、無口だから氷で例えられているのだろう。
 湾華「姉貴さ、最近氷虫から貰ったネックレス、ずっと着けてんの!僕がプレゼントしたやつはたまにしか着けないのに!」
 湾華は、直ぐ側に有った枕に顔を押し付けて、「あ”ー」と叫んだ。彼女には、こうやって鬱憤を晴らすしか無いのだろう。
 湾華「姉貴には、大粒のルビーのネックレスより、ラピスラズリとかの方が絶対似合うもん!あの深い青の方が、姉貴の真っ赤な髪色も、透き通った白い肌も映えるもん!」
 この年で「もん」とは、なかなかキツイはずだと言うのに、見た目が完全に未成年だから平気だと言うマジックが起きている。
 鈴華「相当、だねぇ〜」
 ニヤニヤしながら鈴華はそんな事を言っている。その言い方は他人事にも程があるものだ。
 北華「うちの姉さんに彼氏ができませんように」
 北華は湾華の話を聞いて何故か祈り始めた。何故か。
 鈴華「北華は何か有った?」
 一通り湾華を慰めた後、鈴華が次に北華に話を回した。
 北華「相変わらず、姉さんの、南華の歌声は世界一美しいよ!」
 南華は、昔から歌や楽器が好きで、今でもよく歌ったり、演奏したりしているようだ。
 北華「それに!ほっぺたプニプニ!」
 冷たく話し始めるのかと思えば、北華もしっかり熱弁しだした。忘れてはいけない。北華も鈴華、湾華と並んで3大シスコンの一人なのだから。
 湾華「双子だからそのへんは変わらないでしょ」
 何故か今度は湾華が冷静になった。この事も忘れてはいけない。今は深夜0時。皆、深夜テンションだ。
 北華「十秒って言う差があるし!うちと姉さんって見た目結構違うし!」
 湾華を軽くポンポン叩きながら北華は拗ねたようにそう言った。彼女らドールにとっては軽く叩いているが、人間に同じ力加減で叩くと、軽く骨折はするだろう。
 鈴華「結果!姉さんが最高級に格好良くて、可愛くって、美しい!」
 また高らかに声を上げて鈴華は自身の姉を褒め称えた。
 湾華「僕の姉貴も入れろ!」
 北華「うちの姉さんも入れて!」
 湾華と北華の声がぴったり揃って鈴華に抗議した。
 鈴華「サーセン」
 適当そうに鈴華は二人に謝った。