冬弥視点
「じゃあ早速イメチェンしよう!」
暁山はそれから俺の髪をいじりとても素敵にしてくれた。
「どう?いい感じになったんじゃない?」
「ああ、ありがとうm(_ _)m」
暁山のおかげで前髪をあげ、ヘアピンをつけたヘアスタイルになることができた。これで白石もいちころ?だ!
「じゃあ杏を呼んでくるから待ってて!」
しばらくして白石が俺のクラスにやってきた。
「へぇーこんな感じのメンバーなんだ!」
「白石!」
俺が声を掛けると白石はこちらへ振り返った。
「あっ!冬弥って…何その髪型!?」
「似合わないだろうか?」
「むしろその逆だよぉ!似合いすぎ!」
そう言って白石は笑ってくれた。
「もしよかったら今日俺と一緒に帰ってくれないか?」
「え?いいけど、彰人は?」
「彰人は今日は部活の助っ人に行くらしい」
「おっけー!じゃあ校門前集合ね!」
そう言うと白石は手を振り自分のクラスへと帰っていった。
「よかったね!冬弥くん!!」
「ありがとう!暁山のおかげだ。」
「白石、待たせたか?」
「ううんいま来たとこ!」
他愛も無い会話をしながら俺達は歩いていた。丁度ゲームセンターの前まで来たとき…
「あっ!見てあれかわいい!」
白石の視線の先には猫のキーホルダーがあった。
「あれがほしいのか?」
白石は少し頬を赤らめるとうん…と頷いた。可愛い。
「わかった取りに行こう」
「えっ!いいの?」
「もちろんだ」
そうして俺達はゲームセンターの中へ入った。猫のキーホルダーの台へ行きアームを動かし始める。
「取れるかな…」
白石は俺の隣で真剣な表情でアームを見つめている。アームを動かし狙いの猫のキーホルダーの上でボタンを押す。
「わあっ!掴んだ!ってええ!2個?!」
そのアームは2このキーホルダーを掴んでいた。そのまま順調にキーホルダーは運ばれていく。
ガタッ
「あ!取れたよ冬弥!」
「2個とも白石にあげよう」
「ありがとう!!でも…」
白石は俺の手に片方のキーホルダーを握らせた。
「せっかく取ってもらったし…お揃いにしよう!」
「お揃い…✨」
俺達はカバンにお揃いの猫のキーホルダーをつけた。白石が喜んでいたので俺も嬉しかった。
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