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葛葉side


突如として屋上に現れた女。


いつも俺に付きまとってきてぶりぶりする、

あの女だった


かと思えば呑気に俺の名前を呼んで入ってくる


なんかいつもの感じと違う、

と思ったものの関わりたくもないし喋りたくもない


と思ったが俺を見て目を輝かせる


束の間に俺の隣にいる女に目を向け目に見えるほどに項垂れる


犬みたい、w

…笑みを零している自分に気づく


そして挙句の果てには言葉が被ると…


少し気まずそうに、

でも嬉しそうで楽しそうに言った


『耳ないんかが被るとは思いませんでした、w』


葛葉「俺もっすw」+5 ー55


『じゃあ私はこれで…』


葛葉「…アンタ俺に用事じゃねぇの」


『ソノ…仲良くなりたかったんですケド』


『あの女に触られたとこ消毒したそうに見えるので…』


…少しこの女に期待してしまった自分がいたがコイツも俺の顔目当てか


と思い追い返そうとすると


『…消毒液持ってますけど借ります?』


と言ってきたもんだから予想していた言葉と違って


葛葉「…え?」


と口をついて出た言葉


『いやだから…消毒液!借ります?』


葛葉「イヤなんで持ってんすかw」


『私もきっもいナンパ男にべたべた触られまして…^^』


葛葉「w お嬢様もそんなことあるんすね、」


『あるよ!?!?なんだと思ってる?』


葛葉「ウーン…ぶりっ子」


『おぉい』


とツッコミがっくりする仕草を見せる


葛葉「…w なんか人違うぐらい全部違いますね」+5 ー50


『…ぅん!』


葛葉「ノリいいしおもろいっすよ」


『それはよかったぁ!』


葛葉「でも信用してないっすけどね」


そう言い目を見つめると気恥ずかしそうに目を合わせてくる


『…恥ずかしっなんなんこれ やめやめ撤退!』


葛葉「…行くんすか?」


『ん、

一応授業さぼってるし!アンタも来なよ?気が向いたらさ!』


そう言って歩き出す背を何となく見つめていると豊かな髪を振りまいて振り向く


『私もたまぁにサボりに来るから追い返さないでね!』


そう言って満足そうに再び歩き出す


葛葉「おれも気が向けば追い返しませんよ


そういったのは誰にも聞こえないだろう


━━━━━━━━━━━━━━━


⚠MISSION⚠


攻略対象 ver. 同級生 に 接触 せよ


2/?


『…果てしな』


『まじ攻略対象だけ集めてくんないかな~…』


と窓を見ながらボヤいていると


??? 「…珱華さん、

何をされてるんですか?」+ー0


『見てわかんない?サボ…り…』


と言葉を切れ切れに声の主へ目を向けると


『ハヤトせんせ…(焦』


加賀美「私は何をしているのかと聞いているのですが…^^」


加賀美ハヤトside


廊下を歩いていると向こう側からピアス、

指輪…などを付けている生徒を見つけた


こんなんじゃあ見逃せないと顔を見るとぶりっ子令嬢で有名な珱華家のお嬢様が居た


彼女の悪い噂は絶えず新任で来た私の耳にも少なからず届いている


私が聞いた噂も酷いものだった


執事を殴る蹴るしていじめている

色んな男に色目を使ってぶりっ子している


などなど…


そんな彼女にどう接しようか少し頭痛がした

好感度上げないと死ぬらしいです

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