もう2度と目が覚めまかったらどんなに幸せだろう、って
何度も考えた
深澤side
「ぁー…眩し、」
白い天井が光を反射して目にチクチク刺さって来る
体に力が入らない。
瞳孔だけを動かしてふと横を見る
そこにはベッド横の椅子に座り、ウトウト舟を漕ぐ阿部ちゃんの姿があった
あーまた迷惑かけたな、なんて思いながらここが病院だと察した
阿部ちゃんがふと目を開け、眠りから醒めればバチッと目が合う。
「ふっか?!よかったぁ…あ、えと…みんな呼ぶね!」
わたわたと病室から出ていく阿部ちゃんは新鮮で、笑みが溢れた
「もーすのーまん抜けるかぁ…」
ふと呟いたヤケクソの言葉に自分で虚しくなる
「ふ、ふっか…」
病室に入ってきたのは照だった、それも1人で。
みんな呼んでくるとか言ってたじゃん…なんでだよ
「やほぉ、このとーり元気 わら」
「元気な要素ないだろ…」
なんでそんな哀しい顔すんの?
「ふっかごめん。今まで気づいてあげられなくて…」
なんのこと?
「なんのこと?」
「体売って、俺らのために…さ…ごめんな」
「…違うよ。もうみんなのためとかじゃなかったよ、俺は」
「…そっか、しんどかったな」
「うん」
もう合わせる顔ないな、なんて思って。照が見えない方に首を返した。
「俺さ、」
「…ふっか、やめ
「SnowMan抜けるよ。」
「…嫌だ、嫌だよふっか。」
あーあ、見なくてもわかるよ。筋肉ムキムキのリーダーがさ、何泣いてんの わら
俺が居なくても大丈夫だって、今証明されたじゃん?
これでいーんだよ
「ふっか…っ、辰哉。こっち見て」
見れるわけねーじゃん
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しばらく黙っていたらカララ、と病室の扉の音がして
出て行ったと悟った。
まあそんな簡単に辞めれるわけもなく
「みんなのために辞めるとか思ってんなら許可しない。
自分のために辞めたいと思ったら、俺のところに来い」
って滝沢君に言われたので、まあ気まずくなりつつ現場へ行く
そもそも俺らはそれぞれの仕事が忙し過ぎて会うことも本来難しい。
幸か不幸か…二週間ほど誰とも会わずに済んだ
「…深澤くん、また俺t
「すいません、もうしないって…決めたんで」
「…あっそ」
そして案外俺が縋っていたものも淡白だったと知った
「…くたばればーかw」
小声でポツ、と呟けば靄が晴れて人の顔がよくわかるようになった
もう俺は縋る必要なんてない、俺には俺がいる…ってw
「はは、…みんなに会いたいな」
気づけば俺の気づかないうちに俺は「普通」になっていたんだ
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「お久しぶりッダーーー!」
バターン‼︎と扉を開けて佐久間が入って来る
「おはよ、さくま」
「およよ?んよよよ?…ふっかなんか良い感じじゃね?!」
「ん、ごめんね。色々と…お陰でだいぶ本調子に戻れた気がするw」
「もういつが本調子だったかわかんねーけどな!だはは!」
「自分のこと、信じるよ」
「にゃす!!そーしたまえっ‼︎」
俺はもう大丈夫、そう
本当に「俺は」大丈夫になれた!
「ふっか…?」
ふと背後から問いかけられ振り向くとそこには照がいた
「お、おはよ…照。この前はごめんな、俺もうだいじょうb
「ふっか…よかった、」
心配かけちゃったよな、ごめんな
「これからもよろs
「俺ふっかのこと理解したくて…」
うお、なんかめっちゃ喋るなw
「うん、ありがとう」
「ふっかがしてきたこと全部したんだ♡」
「…は?」
照の手がするりと俺の腕にまわされる
すると俺の手を引いて、指で照の手首を触らせてきた。
そしてザリ、という感触から刃物で切った傷があると察した
「ひ、照…これ…ッ」
バッと袖を捲り上げれば多数のリスカ跡があった
「ふっかがこんなに苦しんでたなんて…気付けなくてごめん」
いやいや、それ主語違うし…え、いやなんで?どういう状況?さく、佐久間…たすけt
「もちろん、営業もしたよ」
「…ぇ?、営業って、か、体使って…?」
今の俺の顔は変だと思う。
冷や汗止まんないし少し開いた口から小さな声しか出てこない
怖くて、現実だと思いたくなくて、佐久間の方を向く。
「さく…」
佐久間は振り向かずゲームをしている
「ふっか、」
後ろから抱きしめられ身動きが取れなくなり、突如恐怖が押し寄せる
それはまるで引き波のようで、佐久間の方に行こうとする俺の足を掴んで離さなかった
「俺の全部、収録後…見てくれるよね?」
俺のせいだ
「…ぅん」
「おーはよーっす」
「おはよーございまぁす…」
「おはようさん」
次々にメンバーが入って来る
今まで通りの空気感を作ってくれる皆んなに俺は感謝しても仕切れない
「また照の隣かよw」
「…はは、落ち着くんだよね」
嘘だ
手を握っているように重なる俺の手はさっき切った照の傷を触らせられている
ぬるぬる生暖かいものが手にこびりつく感覚、なんだか懐かしい。
「ひか、る。ばい菌入っちゃうしそろそろ…」
「俺のことわかってくれんじゃないの?」
こんなことでわかるかよ。
でもその姿があまりにも危なげでつい「ごめん」なんて口走ってしまう
収録の時間も、照はそもそも話すタイプじゃないしそこまで問題はなかったみたいだけど、
俺はなんだか空回ってしまったかもしれない。
収録後、メンバーにそれについて茶化されれば、なんだか今まで通りの生活が戻ってきたみたいで、幸せな気持ちに満たされた。
けど、そううまくいくもんじゃなかった
わかってたはずなんだけどな
「ふっか、来て?」
「うん、今行くよ」
カバンを左肩にかければ、右手を握られ彼について行く
「おー?デートかぁ?w」なんて声が聞こえるけど、照は振り向きもしなかった
「ひ、ひか…ちょっと腕いたい…」
「ん、はやく!」
まるで子供みたいな照が異様でただ怖かった
「…」
照が車の鍵を開いて俺を中へと促す
そこは俺が縛られ喘いでいた場所だと体が思い出し奥が疼いた
「…ッし、つれいしまぁーす…」
「ついたらすぐしたいし、中入れとこっか」
「は?」
照が俺の座っている後部座席に乗り上げて来る。その手にはローターが握られていた
「ちょちょちょ、お、落ち着けってッんむ…は…」
抵抗の言葉は照の甘いキスで塞がれてしまった
こり、と中に触れてきた頃には俺の服は脱がされあの日と同じようにガムテープで縛られていた
「こんなことしなくても逃げなぃんm」
今度は冷たいガムテープで俺の言葉は塞がれてしまった
もう俺の声なんて届かないのかな
目から溢れる涙が快感のものなのか、虚しさから来るものかなんて
俺にはわからなかった
ーーーーーーーーーーーーーー
「ふっか、ついたよ」
もういろんな気持ちで俺の心と体はぐちゃぐちゃだった
「うーん、なんか荷物みたいだね、ふっかw」
笑ってんじゃねえよ
「このまま運ぼっか」
「んぐぅ?!ん!ンンンーッ」
「何言ってんのw…よーいしょっ」
ふわっと浮遊感が体にまとい、照の心音が聞こえるほど近くに抱き寄せられた
「ん…」
幸せだ。
こんな状況じゃなければ、な
「ふっか可愛いな」
期待させんなバカ
ベッドにボスッと放り投げられる
バクバクと心臓の音が耳に響いていた。べり、とガムテープを口から剥がされた
「ふっか、俺とこれからも…いや、うん。もうこの方法しかないよな」
わかってるよ、照。俺はそれでいいよ
「準備…したい。シャワー入らせて…」
「わかった」
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まさかガムテープ巻かれたままシャワー室にぶち込まれるとは…まあ剥がせるけどさ
こんな最悪な状況だけど、依存とか洗脳とか錯覚とか知らんけど
俺に夢中な照の光悦とした顔は俺だけのものだと思うと気分がいい。
今日俺は手酷く抱かれるだろう。
でも、それでいい…それが俺たちの普通になるなら。それで、
シャワーを浴びて中を綺麗にする。
ある程度もうヤれるようにしておいたけど…何があるかわかんないしッ…ね、
「っあ…♡、はぁ…は、」
ガラッと音がして扉が開き、照が入ってきた
「ふっか、まだ?」
「あ、ひか…ごめ、もう出るから…、ごめんな」
シャワーのノズルを回し、お湯を止めようとする。でもそれを止めようとした俺の手を照の手が止めた。
「んぇ?」
「洗うの、手伝うよ」
するとシャワーの口を絞り、俺のそこに当ててきた。
ジャババとお湯が俺のそこを刺激して来る。なんとも言えない水圧が期待した俺の奥に響いた。
「オ゛くぅ…♡や、ひゃめてぇ…そこッ♡んひィ?!♡」
「ははーw無様」
少し笑ってキュッとノズルを閉められた。
「はやく、ベッド行こ」
「あ゛…はぃ…♡」
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岩本side
ふっかの痛みを知りたかった
SnowManを抜けたいって言い出すほど苦しくなった原因を知りたかった
とりあえずふっかがしてきたことを全てしてみることにした
「ッ痛…ぅ…」
初めてしたリスカはものすごい痛かった
でも血がタラタラ出るのかと思ったらぷつぷつ出て来るのは初めて知った
「お゛ぇえ…カ、はぁ…うぅう゛ッ」
ODもなにが気持ちいのかわかんなかった
でも腕に斑点が出来たり、脳がくるくるしてふわふわしてガタガタになったのは初めてだった
「オ゛ッ…ん゛♡…ん゛、ん゛ッオァ゛?!♡♡♡」
「おい、膝崩すなッ…」
初めて体を売って仕事をとってみた
こんなガタイの男でも体で仕事をとれると知った。でもこの屈辱が「痛み」だと知れた
痛みを知って、それは苦しみになった
「ふっか…ごめん、ふっかぁ…ふっか、ふっか…」
そして段々と依存に変わった
「ねえ、なんか最近「ふっか」「ふっか」ってうるさくない?」
「香織…来てたのか」
「まーね、引越し手伝ってあげてんだからさ」
義姉にもバレてしまった
「しばらく来ないでほしいな」
「…わかった。…一週間に一回は連絡頂戴ね」
「ん、」
これでふっかとお揃いだ。
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深澤side
何度目かの衝撃で体が震え、ガッと目を見開き意識が戻る
「おあ゛?…は、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛♡♡♡♡っ、ぁ…ゃ、…っ、や、だ…っ」
「ふっか、逃げないで」
ぐちゅん♡と、正常位で腰を掴まれぐいっと引き寄せられれば、ナカにたっぷり出された照の精液が行き場をなくして卑猥な音を立てる。
「っ、おぁ゛?!、…ヒィっ♡」
びくんと身体を震わせる俺の様子に、妖艶な笑みを溢し律動を再開した。
「あ゛っ、ぁ゛、ぁ゛…っ!♡…〜〜っ、うぉ゛…っ♡あッ?!」
ぐちゅり、ぐぷっ、と空気と俺たちの体液がナカで掻き混ざる。
「ぁ〜〜っ、、♡、ひ、ひか…お゛、ぁ、っ、ンぁ゛っ!?♡」
「ここ、ふっかが好きなとこ。」
「覚えてる?さっきここされてトんだんだよ」
と笑みを浮かべながら照が浅く先端の方を出し入れしながらある一点を攻め立てれば俺の身体が
意思に反して震え出す。
「ぁ゛?!、、ぁーーっ、♡あ゛っ、ぁっ、や、!ゃ、だぁ!っ、ひっ!ぅ゛っ…♡♡」
「はは、またトばないでね?」
くちゅ、くちゅと浅く出し入れされ、擦られるソコがじんじんしてきて意識がバチバチと途切れる感覚。
追い打ちをかけるように照の手が胸に伸びたかと思えば、ぷっくりと勃った乳首を柔く揉まれ、
ぎゅうッ…と一気に力を入れてぐりぐりと弄られる。
「ぅ゛っ、ぅ〜〜っ゛、あ゛…ッッ!!♡♡お゛ぁ……」
亀頭がずるりとイイトコロを擦り上げると同時に爪が乳首を掠めた瞬間、俺は胸を大きく突き出し痛いほどキツく締め付け派手にナカイキした。
「……っ、♡…、ぁ゛♡ぁ…♡」
「っ、は、きつ…」
あっぶね、と眉を下げながら照は組み敷いた俺を見つめた。
俺の腹は気を失う前に吐き出した精液や潮でぐちゃぐちゃではあるが、新たに出した形跡はなく緩く勃ちあがってるだけ。
すると俺のヘソの下あたりを照が押して来る。ぐ、ぐ…と押されれば奥にぐぽ、と音を鳴らしてもっと奥の何かに照のモノが押し入ってきた
「ぁ、ゃめて、ぁ…♡…ひか…♡お゛?」
ガクンと首から力が抜けて視界が暗転した
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岩本side
「ふっか、聞こえてる?」
「…は、…ぁ…」
「寝ちゃったの?」
ずるる…と自身のモノを引き抜くとふっかの穴からこぷ…と俺の出した精液が溢れ出て来る
「あ、やべ」
薄く息をし、小さく喘いでいるふっかの頬にキスをする
2人一緒なら、そこが普通でいいよね
「…お風呂入れよっかな」
ギシ、とベッドから降りてお風呂の準備をしてあげる。
ふっかをそのままお姫様抱っこで運んで中のものも掻き出しているとふっかがゆっくり目を開いた
「ぁ、ひか?…ぁ♡ぅ」
「おはよ、今出してるからね」
「出す…?…あ、♡中の…っぅあ゛〜♡ッ」
「もうちょっとだから」
向き合っていたからか、ふっかが俺の首に手をかけてきた
「…なに?」
んちゅ、とふっかが俺の唇にキスをして来る
「…好きって言えよ」
好きなんて綺麗な言葉でこの関係を表していいのかな
そんなことを考えているとまたふっかがちゅ、ちゅ…とキスをし続ける
「言って…、ひかぁ…ッあ゛♡…好きっていって…グスッ」
そんな言葉でふっかが俺の近くに居てくれるなら
「好きだよ、辰哉」
Fin.
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真骨頂…