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「私さ、実は虐待されてるんだよね……」
 私の親友のカヨが言った。いつも脅されてて、殴りかかってくるって。でも、わたしたちはよく一緒に遊びに行ってたりしてて、カヨのおかあさん、カヨの事嫌いだなんてそんな雰囲気は……けど、カヨがそう言うならそういうことだよね、?

 とりあえず、 よく言ってくれたね って言って背中を撫でて、頭も撫でて親友を安心させた。カヨも嬉しかったみたいで、めっちゃ笑顔だった。そして、私のお母さんには言わないでって。私のお母さんから親友のお母さんに連絡がいったらどうなるかわからないからって。私は納得して2人だけの秘密にした。


 次の日、カヨが学校へ来なかった日。今日も暴力ふられてるのかなぁと思うと怖くなる。止めに行きたいが、子供の力ではどうにもならないから行ったところで意味はないだろう。それどころか、カヨのお母さんに私も殴られてしまうかも。そうしたらカヨに余計に心配させてしまう。そんな風に親友のことを考えてそわそわしながら、1日が過ぎていく。



 やっと1日が過ぎて、カヨが教室へやってきてすぐに走っていった。

「大丈夫だった?またやられたりしてない?体調不良なんてなくなっちゃえばいいいのに…!!」

それをきいてカヨは少し困惑してた。けど、ふふってちょっと笑って、「ほんと、そうだよね。」って言って準備をしはじめた。なんか変なこと言ったかな?まぁ少しでも笑顔にできたし、満足かな♪

 それでも、授業が始まってもずっと考えてしまう、どうすればカヨが虐待されてることを止められるのか、自分に勇気がでるのか___。ノートを書く手が止まる。知らない人から見たら、ただボーっとしてるようにみえるのかもしれない。そんななか、どこからかクスッっと笑い声がした。授業中なのになぁ………


 家に帰って、いつもより少し重い身体で手を洗って宿題して、終わったらスマホで最近流行りの動画を見る。なんだか全然おもしろくない。いつもだったらもっと面白いって感じて大笑いするのにな……カヨのことばっかり考えちゃう。そんなとき、動画の合間に広告がでる。


『相談 24時間受け付けているよ。秘密も、守るよ。手紙でも電話でもいいよ。子どもたちに安心と幸せを。電話番号は___』


コレだと思った。すぐさま広告の流れを止め、電話番号を紙にメモをとった。



 いつもより早く教室につきすぎちゃった。けど、これでカヨを助けられると思うと、すごく嬉しくて、ついつい口角が上がってしまう。

 すこししてカヨが学校について、今日はカヨからこっちにきてくれた。

「ねえ、最近ボーってしてたり……今日はすごく笑顔だね。私の……虐待のこと考えてくれてるの?」

って。にこにこしながら言った、もちろん!大好きな親友だからね。と言うと、カコも嬉しそうににこにこした。そんな時間が少し流れて、ハッとして急いで昨日みた広告についてと、電話番号をみせた。興奮しながらも一生懸命説明して、カヨのためにしゃべった。そしたら、カヨは固まった。びっくりしてるんだと思う。私もびっくりしたんだよ。電話かけてみない?って誘った。今日はカヨのお母さんがいるからだめなんだって。それはだめだ。だって、カヨのお母さんがやなことしてるんだから。2人で一緒に考えて、カヨはナニカを決心したような表情で、”明日ならいいよ”って言ってくれた。私、嬉しすぎてその日のことなんて考えずに、勢いでいいよって言っちゃった。でもいいよね?電話するだけ。それでカヨを助けられる。わくわくしすぎて、今日は先生にたくさん怒られちゃった(笑)



 ついにこの日が来た。カヨの家の前。数日前に電話番号をメモを取った紙をぎゅっって持って、なにかあったとき用の護身用はさみも持って、ドキドキしながらインターホンを押す。

「開いてるからはいっておいで」

インターホン越しにきこえるカヨの声に少し安心する。はーいと返事をしてドアを開ける。そしたらカヨが
































カヨのお母さんと一緒に靴箱の前で立ってた。



 な、なんで?虐待されてるんじゃ…あ、もしかしてバレたの?だとしたら今はやばい状況で、えと、えと、どうすれば__ッッ

 みたいな感じで考えたら、カヨが口を開いた。


「やったぁっ!!私の勝ちぃっ!!」


……え?


「あはっ♪実はままと勝負してたんだぁっ♪あなたが家に来るか来ないかで!!!」



来なかったら 心友 じゃないからもう関わらないつもりだったって。なにそれ、意味分かんない。今まで仲良くしてたのに、私は怒りが爆発した。


「ほんと、いいかげんにしてよッッ!!!!やっと、やっと助けられると思ったのに…!!!」




「んふふ、そうだね。でも、、」


わたしたち ”親友” でしょ?

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