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#BL
kaede🍁
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おその★
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篝火

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数日後。
三人は美容院へ行っていた。
それぞれ似合う長さやスタイルを美容師と相談し、カットやカラーをお願いした。
帰り道。
「せっかくだし、お茶して帰ろ。」
阿部の一言で、おしゃれなカフェへ入ることになった。
大きな窓際の席。
カラフルなケーキとラテが並ぶ。
「なんかちょっと、女子会みたい。」
阿部が笑う。
「『みたい』じゃなくて。」
深澤がメニューを閉じながら言う。
「もう女子会だよ。」
「確かに。」
渡辺も苦笑した。
三人で顔を見合わせ、自然と笑いがこぼれる。
こんなふうに外でゆっくり話せる日が来るなんて、少し前までは想像もしていなかった。
しばらく他愛ない話をしたあと、渡辺が照れくさそうに口を開く。
「そういえば。」
「二人にちゃんと報告してなかった。」
阿部と深澤が顔を上げる。
「俺。」
「涼太と付き合うことになった。」
一瞬、時間が止まる。
「……え?」
深澤が固まった。
「えぇぇぇぇ!?」
店内だったことを思い出し、慌てて声の大きさを抑える。
「ちょ、待って!」
「本当に!?」
渡辺は照れ笑いを浮かべながら頷く。
「うん。」
「この前、一緒に住み始めた日に。」
深澤は何度も瞬きを繰り返した。
「まさか。」
「幼馴染が恋人になるなんて。」
「びっくりした……。」
その隣では。
阿部が両手を胸の前で合わせていた。
「ゆり組尊い……。」
「え?」
「尊すぎる……。」
「もう映画じゃん……。」
阿部は感動したように目を潤ませている。
「幸せになってね……。」
渡辺は照れくさそうに笑った。
「ありがとう。」
深澤はコーヒーを飲みながら苦笑する。
「俺たち。」
「最近、恋愛の話ばっかりだな。」
「確かに。」
阿部も笑う。
すると深澤が急に真面目な顔になる。
「でもさ。」
「一つ相談。」
「何?」
渡辺も頷く。
「実は俺も。」
「相談ある。」
阿部はストローを置いた。
「どうしたの?」
深澤と渡辺は顔を見合わせる。
「照が優しすぎる。」
「涼太も優しすぎる。」
阿部は首を傾げる。
「優しいのはいいことじゃない?」
「もちろんいいんだけど。」
深澤が苦笑する。
「手、繋ぐ。」
「うん。」
「ハグする。」
「うん。」
「キスする。」
「うん。」
「……そこで終わる。」
阿部はきょとんとした。
渡辺も苦笑する。
「涼太も。」
「『無理しなくていい』って。」
「すごく大事にしてくれる。」
「でも。」
「大事にされすぎて。」
「逆に先に進まない。」
深澤が頷く。
「照も。」
「『大切にしたい』しか言わない。」
「なんか。」
「俺たちに負担がかかるって思われ続けてる気がする。」
渡辺も肩をすくめる。
「嬉しいんだけど。」
「ちょっと複雑。」
阿部は少し考えてから、ふっと笑った。
「それ。」
「めめと全然違う。」
「やっぱり?」
二人が身を乗り出す。
阿部は頷いた。
「めめ。」
「何でも正直に言うから。」
『抱きしめたい。』
『今日は我慢する。』
『嫉妬した。』
『寂しかった。』
『会いたかった。』
『今日は我慢できない。』
「全部、そのまま言葉にしてる。」
深澤は羨ましそうにため息をつく。
「いいなぁ。」
渡辺も笑う。
「羨ましい。」
「俺たちの彼氏。」
「優しすぎるんだよ。」
阿部は微笑みながら首を振った。
「でも。」
「それだけ二人のことを大切に思ってるってことだよ。」
「きっと照も。」
「舘も。」
「急がなくていいって、本気で思ってる。」
深澤と渡辺は顔を見合わせる。
「……それもそうか。」
「焦る必要ないよね。」
「うん。」
阿部はラテを一口飲んで笑った。
「そのうち逆に。」
「『もうできない!』って二人が言うくらいになるかもしれないよ。」
「それ、あべちゃんは言うことあるの?」
「ひみつ。」
その一言に三人は顔を見合わせ、大きな声で笑った。
コメント
1件
ああっ、第47話、めっちゃよかったです🥺💕 三人で美容院行って、カフェで「女子会」してるのがもう可愛くて……。渡辺くんが涼太くんと付き合い始めたって報告するシーン、阿部ちゃんが「ゆり組尊い…」って涙ぐんでるの、こっちまでじーんとしちゃいました。 で、深澤くんと渡辺くんの「優しすぎて先に進まない」悩み、わかる〜!大事にされてるのは嬉しいけど、もどかしいよね。それに対して阿部ちゃんの「めめは何でも正直に言う」ってエピソード、照と舘のスタイルの違いが浮き彫りになって面白かったです。 でも最後の阿部ちゃんの「そのうち『もうできない!』って言うかも」には笑った(笑)。“ひみつ”って笑顔でかわすのも、阿部ちゃんっぽくて好きです🌙 三人の関係がどんどん深まってて、読んでてすごく温かくなりました。次も楽しみにしてます!