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「──ねぇ、陸」
朝の柔らかい光がベッドルームに差し込む中、涼音はそっと隣で寝ている陸の肩を叩いた。
「ん、涼音さん?」
頭をぽりぽり掻きながら目を開けた陸は、寝ぼけ眼のまま涼音を見つめる。
「昨日、ちゃんと……彼氏ってことでいいよね?」
涼音の声は小さくても、少しだけ高揚感を含んでいる。昨晩の出来事がまるで夢のように思えて、まだ信じられない気持ちだった。
「……もちろん、彼氏です。もう約束しましたよね?」
陸はふっと微笑んで、寝ぼけたままの涼音の頬を撫でる。敬語のままでも、その目元には優しさと安堵がにじんでいる。
「うん……ありがとう、陸」
涼音は目を細め、すり寄るように顔を近づけた。まだ少し恥ずかしさも残っていて、声が掠れる。
「……でも、これからは本当に、俺たち“恋人”ですね」
陸は両腕を伸ばして涼音を抱き寄せる。細マッチョの身体に包まれると、涼音は自然と身体を預けた。
「っ……あたたかいね、陸」
「ええ。涼音さんのこと、ずっと抱きしめていたいんです」
「私も同じ。……でも、昨日みたいなことも、ちゃんと恋人同士としてしていい?」
涼音が少し恥じらいながら言うと、陸は真剣な眼差しで頷いた。
「もちろんです。涼音さんが喜ぶなら……何度でも、どこでも、いいですよ」
「じゃあ……」
涼音はおずおずとベッドから身を起こし、表情が一瞬照れくさそうになった。しかし、振り向いた陸の顔を見ると、もう迷いは消えた。
「立っててもいい?」
「はい。俺、見ていたいので……そのまま、立ってください」
涼音はベッド脇の小さなサイドテーブルに手をつき、わずかに身体を起こす。薄手のシャツと薄いパンツだけが、その華奢な身体をかろうじて隠している。昨晩、鏡の前で散々恥ずかしい姿をさらした経験もあって、今は少し緊張している。
「……うん、やっぱり緊張する」
「では、リラックスしてください。俺が全部、優しく愛してあげますから」
陸は背後からそっと回り込み、涼音の腰に両手を添えた。柔らかい腰つきに指先が触れると、涼音は小さく息を呑む。
「んっ……や、あぁっ……あたたかい……っ」
「気持ちいいですか?」
「うん、すごく……でも、見られてると、やっぱり……」
「大丈夫です。俺がずっと見ていますから」
陸はゆっくりと、涼音のパンツのウエストを下ろし始めた。華奢な腰骨が見えるたび、涼音は小刻みに震え、肩越しに恥ずかしそうに顔を赤らめた。
「っ……く、くすぐったい……でも、気持ちいい……」
「うふふ。涼音さんの反応、最高に可愛いですね」
「ばか……でも嬉しい……んっ、あぁっ♡」
パンツが太ももまでずり落ち、陸の手がそのまま引き寄せる。視界に広がる涼音の薄い尻と眉の下に浮かぶ切なげな表情――陸はその全てを愛おしそうに見つめ、ゆっくりと手を外した。
「では……」
陸は膝をついて目線を涼音と合わせる。平常時でも大きいものだが、朝の光を浴びているとさらに存在感を増す。涼音はそれを見上げ、恥ずかしさと、期待感に胸が高鳴った。
「……すごい……っ、やっぱり大きいね、陸」
「俺、涼音さんの身体に合わせてくれるように頑張りますから」
「うん……任せる……あ、あっ♡」
陸はゆっくりと先端を涼音のあそこに押し当て、ぬるりと包み込む。薄く濡れた感触に、涼音は思わず膝を緩ませそうになる。けれども、陸がしっかりと腰を支えてくれるため、安心してそのまま立っていた。
「んっ……や、あぁ……ひろがる……っ、くるしい……でも……気持ちいい……っ」
「ゆっくりでいいですから、涼音さん。焦らなくて大丈夫」
「う、うん……っ、あ……あぁっ♡」
挿入が少しずつ進むたびに、涼音の全身が震える。すっと痛みが走り、そのまま甘い快感に塗り替えられていく。陸はお腹を撫でながら、涼音の顔を見つめた。
「ここ……わかりますか? 今、俺のがここまで、入ってますよ」
「っ……やだ……またそれっ……♡ でも、気持ちいい……あぁっ……!」
「良かった。狭いのに一生懸命受け入れてくれて、ありがとう」
「……うん……陸のものって、初めてちゃんとした恋人みたい……っ」
鏡のないベッドサイドでも、距離が近いからこそふたりの視線はずっと絡み合っていた。涼音は陸の瞳を見つめ返しながら、震える身体を預けた。
「もっと……動いてほしい?」
「…あぁっ、うんっ…でも、リクエストできるほど落ち着いてないかも…っ、あぁっ♡」
「大丈夫です。俺がちゃんとリードしますから」
陸は背後から両手で涼音の腰を抱え、ゆっくりと腰を揺らし始めた。深く突き上げるたびに、狭いあそこがきゅっと締まる。その度に涼音は顔を歪め、かすかに涙をにじませた。
「んっ、んんっ、ち、違うっ、あぁっ、もっとゆっくりっ…!♡」
「はい。ゆっくり、ゆっくり……っ」
ぐっ……ぷしゅっ……ぐちゅっ……
膣の奥を埋め尽くすように、太くて硬いものが行き来する。ゆっくりとした圧で、最初は苦しげに眉をひそめていた涼音も、次第に身体を預けるようになる。
「……涼音さん、本当に可愛い。俺で震えてくれるんですね」
「ばか……そんなに見ないで……んあっ♡」
「見たいんです。俺が愛している弟子の顔、全部見たいから……」
陸の声はいつもより甘く、そして熱を帯びていた。涼音はその言葉にまた涙ぐみ、声を震わせながら答えた。
「陸……僕、本当に……本当に、好きかもしれない」
「……はい?」
「え……? だって、陸とこうしていると……あぁっ、やだっ、声出ちゃうっ♡」
「大丈夫です。俺は全部受け止めますから」
さらに深く突き上げられるたびに、涼音の身体は快感に翻弄された。
「んっ、あっ……ああっ、く、苦しい……っ、でも……♡」
「そっか……苦しいほど、感じてくれてるってことですよね」
「うんっ……あぁっ♡ 陸……もっと……っ」
ふたりの息遣いは荒く、そして甘い。やがて、涼音の膣内と心臓の中、両方の奥底で高まった拍動が爆発した。
「うぅっ、ああっ、……いくっ、いくっ……ああっ……!」
「俺も……いきますっ、涼音さんっ……!」
同時に白いものが溢れ、涼音は身体を大きく仰け反らせた。涙と熱に溶けた部屋の中で、二人はしばらく動けずに抱き合った。
⸻
夜。
ふたりはベッドに並んで横になり、まだ余韻に浸っていた。陸はそっと涼音の髪を撫でながら言う。
「涼音さん……もう、俺と他の人とは寝ちゃダメですからね」
「うん……無理だよ、もう」
「ちゃんと恋人になったから、これからはずっと一緒ですね」
「うん……ずっと、一緒にいてくれる?」
「もちろんです。涼音さんがいるから、俺は幸せだから」
涼音は目を細め、やや恥ずかしそうに微笑んだ。
「ありがとう、陸……私、本当に、陸のことを愛してるから」
「俺もです。ずっと愛します、涼音さん」
ふたりは唇を重ね、熱いキスを交わした。
これまでのセフレ関係から、ようやく本当の恋人同士になったことを確かめ合うように。