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それなら直接言いに来る方が確実性が高い。
…なら、やっぱり―――
―――ガラガラガラ。
そう扉の開く音が聞こえたと思えば、担任の先生が教室に入ってくる。
想像よりも時間が経っていた事に驚いていると、またいつもの様に先生が連絡事項を言っていく。
「学部の部長、副部長は明日の昼休みに職員室前に集合する事。それと、今日は全ての部活が中止になったそうだ。全員、直帰する様に。あとは…」
そこまでを言うと、言いにくそうにしながら視線をクリップボードに逸らした。
そうして中々話さないからか、周りの生徒は何の連絡なのかと不安や期待に混雑し、教室はざわざわとしていた。
だけれど、内心で誰もが思っていた。
『何か悪い連絡なのか』と。
そして、それは自身も例外ではなかった。