テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#狂気
金華にょこ
900
観測者l!!@頭痛が痛い
198
スタジオに戻るとこだった
「あれ?愛梨沙ちゃんもスタジオ行くの?」
確か愛梨沙ちゃんって家スタジオの奥だよね?
「あぁ、はい!動画の編集とかしようかな?と思いまして!勝手にしないほうがいいですかね?」
なるほど。そういえば愛梨沙ちゃん編集に詳しいって言ってたな。
「適材適所でいいと思うけどなー?」
とりあえず私はそう答えた。
「瑠瑠さんこそ、スタジオ行くんですか?」
今度は私が聞かれる番か。
「うん!ちょっと仕事しようかな?と思ってね〜。」
二人でスタジオに入る。
「ねーねー、編集してるとこ見てもいい?」
「あぁ、ぜひぜひ!」
愛梨沙ちゃんは優しい人だ。
編集してるとこ見るけど、なにやってるのかよく分かんないなぁ。
「あ!そうだ!瑠瑠さん、初めに今日はどんな動画なのかっていうのを簡単に説明?してほしくて!やってくれませんか?」
愛梨沙ちゃんに仕事を頼まれた。
「うん!いいよ?なんて言ったらいいのかな?」
「一緒に台本を軽く作りますか!」
二人で話し合って台本を作った。
「音声だけ集中して入れたいならそれ用の部屋がありますよ!本来は歌ってみたとか撮るならその時に使おうって部屋ですが」
スタッフさんにそう教えてもらって私たちはその部屋に行った。
「では録音を始めますね!」
「はぁいっ!」
軽く息を吸って、声を出す。
「今回する企画は!じゃんけんで負けた人から自己紹介!今回はグループの初動画ということで、自己紹介に挑戦していきます!チャンネル登録と高評価をして、誰が最後になるか、予想してください!」
さて、ちゃんと言えたんじゃないかな?
「マイクオフにしますね〜。」
録音する部屋を出て、愛梨沙ちゃんと一緒に声を聞く。自分の声なんて客観的に聞く機会あんまりないからなんだか変な感じがした。
「ちゃんと撮れてますね!これを動画の冒頭に入れさせていただきますね。」
愛梨沙ちゃんは慣れた手つきで編集を行う。
何かよくわからないけどすごいなって思う。
「よし!動画の編集終わりました!テロップとか自分で好き勝手入れちゃってるので、みんなで見てほしいんですが…。」
愛梨沙ちゃんはそう言った。
「あ、でしたらみなさんに招集かけます?」
スタッフさんが言った。
「全ての家に共通してアナウンスの機能をつけてますので、ここの放送室から招集かけれますよ。」
そんな機能があるんだ。
「よければ招集かけますか?」
まぁ、動画早く上げたいし招集をかけてみる価値あるか!
「では、こちらへ」
今度は放送室に案内された。
「この1〜8番のボタンがそれぞれの家に通じてます。上に書いてあるのが対応してる家ですね。」
私たちの部屋を除く6部屋のボタンを押した。
「ここのボタンを押すと、チャイムのようなものが流れます。それを鳴らしてからマイクの音量レバーを上げてくださいね。音量は大体6が目安です。」
スタッフさんは丁寧に説明をしてくれた。
今度は愛梨沙さんが放送することになった。
チャイムのボタンを押して、レバーをあげて。
「突然すみません。愛梨沙です。先ほど撮影した動画を編集してみました。その動画を確認していただきたいので、よければ一度、スタジオまで来ていただけないでしょうか。」
私たちは放送室を後にした。
突然学校のチャイムのような音が流れた。
続けて愛梨沙さんの声が聞こえた。
内容はさっき撮った動画を編集したから確認してほしいのでスタジオに来てほしいとのことだった。
家の内装の確認を済ませてお休みモードに入ったところだったのに。
重い腰を上げてスタジオに行くと、まだ二人しかいなかった。
「お!恋華ちゃん一番のりだね!」
あれ?瑠瑠さんが一番なのでは?
「あぁ!私はもともとここいたから!」
なるほど。お二人は仕事熱心だ。
その後ぞくぞくと人が来た。
全員が集まったら動画の鑑賞が始まった。
テロップがついてたり、初めに瑠瑠さんの説明があったり、元の動画にかなり工夫がなされていた。
「うわ!これすごいですね!編集は愛梨沙さんがやったんですか?」
夢苗さんがそう言った。
「え、えぇ。前職の知恵がありますので。」
愛梨沙さんは少し照れていた。
「テロップとか勝手につけましたけど、みなさん変えてほしいとことかありますか?」
大丈夫です!とみんな揃って答えた。
「でしたら、このまま今日投稿できますね!」
スタッフさんに投稿を任せ、私たちは解散した。
愛梨沙さんの編集すごかったなとか、私も頑張ろうとか、そんなことを思いながら歩いた。
たかが3軒先とはいえ、一番遠いと思うと少し憂鬱で、少し長く感じられる帰路だった。
初動画の編集、投稿も終わり初めて自分の家に入る。前職はかなりブラックで、残業が当たり前、会社が自宅の状況だったので、家に帰れるだけでも十分嬉しい。
とりあえず家の内装だけでも確認してみることにした。
玄関から入ると真横に見えるのは洗面所。そこから奥に行くとお風呂とお手洗がある。
洗面所の向かいにはリビングがある。
リビングには二人なら座れそうな大きさのソファとおっきいテレビがある。テレビとソファの間には正座をしたら高さがちょうど良さそうないわゆる座卓がある。くつろぐときはここを使おう。
リビングの奥にはダイニングとカウンターキッチンがある。
ダイニングにはテーブルがあって、椅子も2つある。来客を想定しているのだろうか。
キッチンには炊飯器に冷蔵庫、電子レンジ、etc..日常で使うものは基本揃っていた。
なんだか木と白い壁がおしゃれだなと思った。
1階は後は階段下に押し入れ用の部屋があるくらいだった。
階段を上がるとドアを4つ見つけた。
ドアの1つはお手洗。
ドア2つは比較的広めな部屋が広がっていた。
1つにはふかふかそうなベッドがある。気持ちよさそうだ。
もう1つのドアは押し入れだった。1人分の敷布団だけが入っている。
ベッドの部屋は寝室に使うとして…もう1つの部屋は何に使おうか?
考えるだけでもわくわくしてきた。
コメント
3件
第5話読了しました📖 愛梨沙ちゃんの編集スキル、さりげなくプロっぽくてかっこよかったです✨ 瑠瑠さんとの台本作りの空気感も、ふたりの息が合っててほっこりしました。 恋華ちゃん視点の家の内装チェック、一つひとつにわくわくが詰まってて「自分の居場所を作る」感じが伝わってきました。 あと「前職はブラックだった」のひと言、さらっとしてるけど重みがあって…そこも含めて、この作品の奥行きだなって思います。 新しい日常がゆっくり動き出す第5話、素敵でした🕊️