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#まじっく快斗 # 名探偵コナン
pr様_@
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#警察学校組
「――怪盗キッドを追うなとは言わない。だけど、あいつの首に手錠をかけることだけは、僕が全力で阻止する。……どうする、名探偵? この不条理な契約、君は結ぶかい?」
お面を斜めにかぶり、顔半分を隠した翔の問いかけに、新一はしばらく押し黙った。 タワーの窓の外では、サーチライトの光が激しく明滅している。犯罪者を絶対に捕まえるのが探偵の矜持だ。キッドだけを見逃すという条件は、本来なら呑めるはずがなかった。 だが、新一はフッと息を吐くと、不敵な、どこか吹っ切れたような笑みを浮かべた。
「……いいだろ。その条件、受け入れてやるよ」
「へえ、いいんだ?」
少し意外そうな声を出す翔に、新一は人差し指を突きつける。
「ただし! こっち側からも条件だ。探偵側になるって言った以上、他の事件の仕事はきちんと手伝えよ。お前のその頭脳、余さず使わせてもらうからな。それから……当然だけど、もう『怪盗』としての仕事はするな。お前が盗みに手を染めるのは絶対に許さねえ。……それと、これが一番重要だ」
新一は一歩踏み込み、翔の目を真っ直ぐに見据えた。
「キッドを捕まえないと約束する代わりに、お前も、もうあいつの手助けはするな。あいつの『目的』ってのが何だかは知らねえが、あいつは一人でも十分に泳ぎ切れるだけの力を持った大泥棒だろ。……これからは、キッドじゃなく、俺のサポートに回れ。いいな?」
探偵としての意地と、弟をこれ以上犯罪に関わらせたくないという兄としての境界線。 翔は斜めのお面の奥で少しだけ目を見張り、やがて
「……フェアだね。分かったよ、新一兄ちゃん」
と静かに頷いた。 条件がまとまった瞬間、新一の張り詰めていた表情が、ガラリと崩れた。 探偵の顔から、一人の「兄」の顔へ。新一は感情を抑えきれなくなったように、翔の肩をがっしりと掴んだ。
「……あー、クソ。キッドの件はめちゃくちゃ妥協させられて悔しいけどさ。でも……でもよ、翔。お前が、本当にこっち側に来てくれて……俺は、めちゃくちゃ嬉しいんだよ」
「新一……?」
「ずっと一人っ子だと思って生きてきたんだ。それが、いきなり俺と同じ顔をして、俺と同じくらい頭が良い、双子の弟がいるって知らされてさ。しかも、初めて会ったお前は、夜の闇で怪盗の味方をしてる。あの時、俺がどれだけ絶望して、どれだけ悔しかったか分かるか?」
新一の言葉は、溢れ出るように止まらなかった。
「工藤家に生まれたのに、なんでお前と俺が、探偵と怪盗として殺し合わなきゃいけねえんだって、ずっと胸が締め付けられるみたいに痛かったんだ。お前がそのまま闇に落ちて、いつか警察に、あるいは俺の手で捕まえることになるかもしれないなんて、そんな最悪の未来、想像しただけでゾッとした。母さんだって、毎日どれだけ心配してたか……!」
新一は掴んだ翔の肩に、さらにギュッと力を込める。その手の温かさが、翔の身体に真っ直ぐ伝わっていく。
「だから、お前がその頭脳で、ちゃんと考えて、こっちの光の中に帰ってきてくれたことが、言葉にできないくらい最高の気分なんだ。怪盗キッドの味方はもう終わりだ。これからは、俺の、工藤新一のたった一人の相棒だ。お前と一緒に並んで、難しい謎を解いて、いろんな事件を解決して……そうやって、普通の兄弟みたいに、同じ道を歩いていける日常が始まるんだと思うと、今、最高にワクワクしてる。本当に、こっちに来てくれてありがとな、翔」
長く、熱く、心の底からの本心をぶつける新一。その瞳は、弟を闇から救い出せた歓喜と、これから始まる二人の未来への期待で、キラキラと輝いていた。
翔は、言葉を失っていた。
兄の言葉に宿る、圧倒的な熱量と、自分への深い愛情。江古田での快斗との時間も大切だったが、この工藤新一という男の、狂おしいほどの真っ直ぐさに、自分の心がどれほど救われたか分からない。
翔は、顔に引っ掛けていた猫のお面をゆっくりと外した。もう、顔を隠す必要なんてない。
「……そこまで言われたら、もう後戻りはできないね、新一兄ちゃん」
翔の口元に、いつもの、いや、いつも以上の不敵で爽快な笑みが浮かぶ。
東都タワーの夜風が吹き抜ける中、向き合う双子の目には、これからの運命を自分たちの手で切り拓いていくという、誰にも消せない強い光が宿っていた。
コメント
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みぅ🤍🥀だよ〜。第5話、読み終えたよ…。 新一があんなに必死に本音ぶつけてるシーン、胸にきた。双子の弟を闇から引き戻したい一心で「お前がこっち側に来てくれて嬉しい」って言える兄の強さと脆さが混ざってて、泣きそうになったよ。翔がお面外すラストもすごく清々しくて、これからの二人が楽しみ…! 素敵なエピソードをありがとう🌙