テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ふゅう@低浮上
31
昼休みの廊下は、いつもより少し騒がしい。
生徒会室から戻る途中、ふと三年の廊下を歩きながら考える。
……あいつ、相変わらずやな。
屋上の件は、昨日のうちに耳に入っていた。
正確に言えば、“事件”としてではなく、噂として。
三年の誰かが屋上で揉めていたとか、そんな程度の話だ。
けど、生徒会をやってると、そういう話はだいたい繋がる。
そして、名前を聞いた瞬間、嫌な予感がした。
――らっだぁ。
あいつは昔から、そういうのに巻き込まれる。
いや、巻き込まれるというより、自分から受け止めてしまうタイプや。
抵抗もせん。
逃げもせん。
ただ、立っとるだけや。
……ほんま、昔から変わらん。
教室の前に立つ。
少しだけため息をついてから、ドアを開けた。
「らっだぁおる?」
視線が一斉にこっちに向く。
…やっぱ、目立つのは面倒やな。
「……きょーさん?」
流石に驚いとるな。
今まで俺から会いに来たことなんて無かったから。
「ちょっと来い」
「え、」
周りがざわつく。
まぁそらそうか、生徒会がわざわざ呼びに来たんやし。
けど、今はそんなことどうでもええ。
「ええから」
「えぇ〜」
らっだぁが仕方なさそうに立ち上がる。
その軽さが、逆に引っかかった。
教室から少し離れた廊下の端。
人通りはほとんどない。
「で?なに〜?」
いつも通りの声。
⋯器用なやつやな。
「……屋上の件、知っとるで」
その瞬間、ほんの一瞬だけ、らっだぁの目が止まった。
一瞬だ。
けど、見逃すほど鈍くはない。
「…⋯あー、あれ?大したことないよ。⋯もう終わったことだし」
出た。
いつものやつや。
「……慣れすぎやねん、お前は」
NEXT=♡1000
20話以降は♡1500で投稿にしようと思ってます。
コメント
7件
これが天才?続き楽しみにしてます!
うわ ぁ っ っ … きになるぅっ 続き楽しみに待ってます っ … ♡ 押し参戦します(?)