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「仲間外れは日常ですか」
私には3人の友達がいた。親友と言っても良いほど仲が良かった。何をするにも同じメンバーで過ごしていた。
、、、いつからだろう。距離ができたのは。
前はいつも話していたのに、もう何日も話していない。他の3人は違う友達と仲良く話している。口を閉じているのは自分だけ。3人はきっとまだ、仲が良い。悪口でも言っているんだろうか。
あはは、、、こんなつもりじゃなかったのに。
ずっと変わらず仲良くいたはずなのに。
ずっと友達のつもりだったのに。
ずっと手を繋いでくれると思っていたのに。
ーーーまだ、やり直せるはず。
その日、欲しいものがあったので1人でデパートに行った。あまり頻繁に行く場所ではないので、目一杯楽しもうと思った。
でも、見てしまったんだ。
仲良く話しながら歩いている友達を。
近くには、知らない人もいた。きっと、新しい友達だろう。楽しそうに買い物をして、遊んで、笑顔を振り撒いている。それに対し、自分はどうだ?今、一体どんな顔をしている?
どうして、友達はあそこにいるの?
どうして、自分はあの輪にいないの?
どうして、誘われていないの?
どうして、自分は独りなの?
まるで、まるでーーー
自分ははじめから、あの輪にいなかったみたいじゃないか。
あっはははは!
、、、ならもう、全部終わりにしよう。
一週間後。
神社の大きな木の前にいた。
白い服、白い蝋燭、釘、金槌、
そして写真を貼り付けた藁人形。
願いを込めて釘を打ち付ける。
、、、何回も何回も打ちつけた。
でも、何も変化なんて起きない。
ちゃんと一週間やったのに。誰かに見られてた?いや、そんなわけない。じゃあ何で?
ーーー自分の頭は理解を拒んだ。
何も起こらないということはこの呪いは嘘だったということだ。そんなの認めたくない。でも、どう足掻いても、それは事実なんだ。決して覆ることのない。
友達に裏切られて、ただの呪いに頼って。
バカだ。ほんとバカだ。
何も起こらないなんて考えたらわかるのに。
信じてしまった自分に心底呆れる。
あはははは、もう嫌だ。
暗い神社に自分のぐちゃぐちゃで醜い声が響く。自分が自分を見下ろして。こんな自分が情けなくて。
私は笑い続ける。
明日なんて、今日なんて、
きてほしくないと願いながら。
ーーー空が明るくなるまでずっと笑っている。
END-5 「独りの人間」