第15話 「現在と過去と」
夏実がタチの悪い客に絡まれてから数日後の、日曜。
(桜木……)
休憩を取っていた京輔は、別のカフェでお昼を食べながら、あの日の夏実のことをぼんやり思い出していた。
あの日、雑務で奥に引っ込んでいた京輔は、女性従業員から客同士で揉めていると報告を受けた。
男性従業員が少ないため、そういう話を振られるのはいつものことだった。
だが自分の彼女が絡まれているとは夢にも思わず、カッとして飛び出そうとした京輔だったが――
「――100%あなたが悪くなかったとしても、その後それ以上のことを相手にしたら、あなたが100%悪くない、とは言えなくなってしまうんじゃないですか?」
ガラの悪い男に睨まれている状況で、堂々と言ってのけた夏実。
その姿に目を奪われ、同時に京輔を冷静にさせた。
夏実がただの気の弱い女の子だったら――逆に攻撃的な性格の女の子だったら。
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