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【孫兵はジュンコの毒で倒れた蓬を背負って伊作の所に急ぎました。】
ドンドンドンッ(ドアを叩く音)
孫兵︰「伊作先輩!伊作先輩っ!」
留三郎︰「何だ。こんな夜に!ジュンコのことなら聞かんぞ!」
孫兵︰「違うんです!よもぎさんが!善法寺よもぎさんが、ジュンコの毒で倒れて!」
留三郎︰「何!?」伊作︰「何だって!」
ガラッ(ドアを開ける音)
伊作︰「まずココに寝かせて。何の毒で倒れたの?」
トサッ(寝かせる音)
孫兵︰「ジュンコの毒…マムシの毒です。」
伊作︰「マムシ!?」
留三郎︰「何だ?そんなに大変なのか?」
伊作︰「うん…急いでマムシグサを持ってこなきゃ!持ってきて!留三郎!」
留三郎︰「おぅ!」
蒼白︰「キャンッ」
伊作︰「待て!留三郎!蒼白のカバンの中にマムシグサが入ってる…。」
伊作の考えてること︰『凄いな…しかもマムシグサは毒成分があるのにちゃんと抜かれて薬にされてあるもしかしてよもぎは噛まれることを予想して蒼白に持たせていた?』
伊作︰「はやく処置をしよう!」
伊作︰「処置は終了。後は解毒してくれるのを待つのみだよ。」
孫兵︰「ごめんなさい。僕のせいなんです。ジュンコに噛まれても手当に事に一心な人でした。こんな人が重傷だったら困るのに。なのに僕は止めてあげられなかった。すみませんでした。」
留三郎︰「……。」
伊作︰「僕の方こそごめんね。手当してあげられなくて。よもぎは君が言っていたように自分が怪我をしていようがどうなっていようが、怪我をしている人を見捨てられない。その性格のせいで無理をしすぎることがあるんだ。君にはその無理のせいで落ち込ませてしまった。」
留三郎の考えてること︰『いや。伊作もよもぎと同じだけどな。』
孫兵︰「明日、生物委員委員長の八左ヱ門先輩と謝りに来ると思います。それでは失礼します。」
ガラガラッ
留三郎︰「この件に関しては孫兵が悪いと思う。」
伊作︰「誰が悪いかなんてわからないよ。」
留三郎︰「そうか。」
伊作︰「今日はよもぎをココに居させる。マムシの毒の処置ができたからって油断してはいけない。毒だからね。」
留三郎︰「伊作がそう言うなら俺は別に構わんぞ。」
伊作︰「ありがとう!」
留三郎︰「だって伊作の大事な家族だもんな。」
伊作︰「うん。」
留三郎︰「今日はもう遅い寝よう。」
トントントン
???「こんな朝早くにすみません。」
伊作︰「ん?誰だろう?」
伊作︰「誰ですか。」
「竹谷八左ヱ門です。」
伊作︰「分かりました。」
ガラガラ
八左ヱ門︰「昨日は孫兵がすみませんでした。」
孫兵︰「すみませんでした。」
伊作︰「い…いえ大丈夫です!」
八左ヱ門︰「謝らないわけにはいきません!マムシの毒で亡くなられた方もいます。そんな毒を妹さんにやってしまったのなら謝るのは当然です。」
八左ヱ門︰「では、失礼します。」
ガラガラッ
孫兵︰「まだ起きないですか?」
伊作︰「そうだね。マムシの毒が少量だから大丈夫だろうけど。3日は起きないかも。」
孫兵︰「え!」
伊作︰「顔見てく?」
孫兵︰「…。」
※顔違うくてごめんなさい😢
孫兵︰「僕、明日も来ます。」
伊作︰「うん。来てあげて喜ぶからきっと。」
孫兵︰「よもぎさんはじぶんの部屋に移ったって言ってたけど、何があったんだろう。」
コンコンコン
孫兵︰「入ります。」
???︰「どうぞ。」
孫兵︰「え?」
ガラガラッ
よもぎ︰「急ぎすぎですよ。そんなに急ぐと心拍数が上がります😊」
※こちらも絵が違うくてごめんなさい😢
孫兵︰「良かった。」
よもぎ︰「😊」
孫兵︰「ごめんなさい止めなくて。」
よもぎ︰「ううん。別にいいです。ジュンコさんの具合はどうですか?」
孫兵︰「もう大丈夫です😁」
よもぎ︰「お見舞いずっと来てくださってたんですね。」
孫兵︰「はい。」
よもぎ︰「では…もう元気になったので、」
孫兵の考えてること︰「あ…もうこれで話せなくなるんだな。楽しくない。」
よもぎ︰「お友達?として、たくさん話せますね。これから宜しくお願いします!」
孫兵︰「え😳それって、」
よもぎ︰「はい、お友達?です。」
【こうして孫兵と友達になった蓬でした。】
つづく