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『占い師を占いたい』
h.m. side
最近、俺の同期が占いにハマっている。前までは3ヶ月に1回のペースだったのに、今では月に1回のペースで占い館へ行っている。
f.m. お疲れ~
h.m. おっつ~
f.o. 今日は給料日だぞ!てことで、占いしにいこっと.
h.m. 今月もか. そんなに良いの?
f.m. なんか、褒めてくれることが多いから自己肯定感上がるんだよね~.
h.m. へぇー.
h.m. 興味を持て.
いつも通り、良い感じに話を聞き流して今日も仕事を終わらせた。
帰り道、ふと道の角を見てみると小さな明かりがテントから付いていた。いつもこの道を通るけど気付かなかった。普段の俺だったら、見なかったフリをして駅へ向かうだろう。だけど、なぜか吸い込まれるようにそのテントの前へ足を運んでいた。中からはまだ誰かを占っているのか、微かに声が聞こえる。誰も居なかったら占いしてもらっても良いかなぁと軽く考えていたが、誰かいるのなら仕方がない。今日は帰ろう、そう思ったとき、中からカップルが出てきた。
h.m. …あ.
?? 良かったらどうですか?
タイミングが良いと言えばいいのか、悪いと言えばいいのか。たまたま目が合ってしまってそのノリで占い師を受けることにした。
?? 今日は、何を占いましょう.
h.m. いやぁー、えっとー、どうしよっかな.
?? もしかして、初めてですか?
h.m. あ、そうなんですよ. 僕の友人は占い好きなのでよく話は聞くんですけどね.
?? そうなんですね. なんでも大丈夫ですよ. 僕、未来が見えるので.
そう言って、目の前にいる彼は微笑んだ。
to continue…
分かる方には分かるというような内容にはなっているはず、です…
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