テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
夏が始まり少しじめじめしてきたこの時期にこの町、『風都』でまた、事件が起こる。
太陽が真上にあるこの真昼に男が街の角にいた。その男はポケットの中からメモリらしき物を取り出す。
そのまま腕にあるタテゥーにメモリを差し込む。
『マッシュルーム』
男は人間では無い化け物へと変身する。化け物の姿はきのこをまとった体をしていた。
化け物はそのまま、とあるビルに入って行く。たちまち社内は悲鳴の嵐となる。化け物の体からきのこの胞子が噴出され、
社内の人達に胞子が付く、すると社員を養分としてきのこがぐんぐんと育ち、養分の無くなった社員は死んでいった。
きのこの化け物は特定の人間を探しながら歩き回る。すると、男は探してた人間を見つけ、その人間に近づく。
「やあ、久しぶりだな、部長」
化け物はその男・・・部長の首を掴み持ち上げる。
「うッ・・・ぐッ・・・苦し、誰・・だ・・・お前は・・・?」
部長は苦しみながらもその化け物に聞く。
「おいおいw忘れちまったのか?これだからジジイは・・教えてやるよ、てめぇのせいで人生終わった部下の木ノ下だよ!!」
化け物は部長の首を更に絞める。
「うぐッ!!・・誰か・・・助け・・・て・・・」
部長は周りに助けを求めるが、もうまともに動けるような人は誰もいない。
「残念だったな、お前のようなクズは神にも見放されたんだよ。
俺はお前の横領の濡れ衣を着させられて、クビにされた時から人生が変わった・・・お前も俺と同じ苦しみを受けるがいい」
しかしその声は部長の耳には聞こえない。
「フンッ・・・気を失ったか・・・まあいい、死ね」
化け物は部長に向かって殴りかかる。
その時、一つのバイクがビルの窓に向かって突っ込み、ガラスが散らばる。
「・・・なんだ、お前・・・?」
化け物がバイクに乗った男に聞く。その問いに男は答える。
「俺は風都の鳴海(なるみ)探偵事務所の『ハードボイルド』探偵、俺はこの風都を泣かせる奴は許さねえ」
男は赤く機械的なベルト・・・ダブルドライバーを腰に装着する。そして先ほどの男とは少し違うメモリ・・・ガイアメモリ
を取り出す。
「いくぞ、フィリップ」
鳴海探偵事務所にいる緑を基本とした服を着ていて本を読んでいる男にもダブルドライバーが腰に装着される。
この男が〈フィリップ〉だ。
「ああ、翔太朗」
バイクで突っ込み、現場にいる男が、〈左 翔太朗〉だ。
『サイクロン』 『ジョーカー』
フィリップはサイクロンメモリをベルトの右側に入れる。するとフィリップはその場に倒れこみ、フィリップの意識が
入ったサイクロンメモリが翔太朗のベルトに送られる。翔太朗は左側にジョーカーメモリを入れる。
『サイクロン ジョーカー』
翔太朗の体に風が巻き起こり、黒と緑の仮面ライダー、・・・仮面ライダーダブルへと変身する。
「「さあ、お前の罪を数えろ!!」」
ダブルは決めゼリフを言う。
(今回は、きのこ・・・マッシュルームドーパントか、)
フィリップの声が脳内で聞こえる。それは二人で一人の仮面ライダーだからだ、今はフィリップの意識は共有されている。
「お前、俺の邪魔する気か・・・?もしそうなら・・・殺す」
ドーパントはダブルに向かってきのこの胞子を噴射する。
「うわッ!ゲホッ!ゲホッ!なんだこれ?!」
(これは・・・きのこの胞子か、あの人達みたいに動けなくなると思うから、あまり当たらないようにしよう)
「分かった!フィリップ!だったら・・・」
翔太朗はサイクロンの風で、きのこの胞子を外へと吹き飛ばす。
「なッ・・・チッ!」
ドーパントはダブルに体当たりして、ビルの窓から二人とも落ちる。
「てめー!おい!離しやがれッ!」
ダブルは落ちながらもドーパントを攻撃する。
「うおおおお!!このまま地面に叩き落としてやる!」
ドーパントはダブルから全く離れない。
(翔太朗、メタルで引き離そう)
「分かった!」
翔太朗はジョーカーメモリをメタルメモリに変える。
『メタル』 『サイクロン メタル』
背中に出てきた、メタルシャフトで叩きつけて離す。そのまま地面に着地する。ドーパントはそのまま落下して痛そうにする。
(翔太朗、ヒートに変えよう)
「よし、 じゃあヒートメタルで一気に終わらせるぜ」
『ヒート』 『ヒート メタル』
「熱ッ!し、しまった!胞子は炎に弱い!」
(翔太朗、メモリブレイクだ)
翔太朗はメタルシャフトにヒートメモリを差し込む。
「いくぜ、必殺!メタルブランディング!!」
(とどめだ、必殺!メタルブランディング!!)
メタルシャフトの両端に炎が纏わり、回転しながらドーパントに思いっきりぶつける。するとマッシュルームドーパントの
マッシュルームメモリがバラバラに砕ける。
「よし、後はあそこの社員達に任せよう、じゃ今から帰るわ」
フィリップは分かったと言い、翔太朗がベルトを取り変身を解く。そのままバイクで事務所まで帰る。
その現場をずっとマンションの屋上から見ている二人が居た。
「あれが、風都を守る仮面ライダー、か・・・」
「あまり、興味は惹かれないねぇ・・・」
その翌日、翔太朗は帽子を顔に被せ朝から二度寝をしていた。そこにスリッパを握った女が近づく。
「コラァッ!!朝から二度寝してんじゃないわよ!!」
と言いながら『何してんのや!』と書かれたスリッパで翔太朗の頭を引っ叩く。
「うわあ!いってぇ!!おい亜樹子ォ!!いきなり叩くんじゃねえ!てかそもそも二度寝っていうのは、朝やるのがスタンダードだろ!まったく・・・最悪の寝起きだぜ。」
「なにを!?この『なにわの美人』を怒らせたそっちが悪いでしょ!てか、寝起きて・・・二度目でしょ、それ」
二人は朝から喧嘩する。
そこにフィリップが部屋から出てくる。
「もう・・・うるさいなぁ二人とも、なにを騒いでるんだい?」
フィリップは少しうんざりそうな顔で聞く。
「おい聞いてくれよフィリップ、やっぱ二度寝っていうのは朝からやるもんだと思うんだよ、お前もそう思うだろ?」
「いやいやフィリップ君!朝でもいつでも二度寝はダメだと思うよね!」
フィリップは「そんな事で喧嘩してたのか・・・」と思い、うんざりした顔をする。
「はあ・・・すごくどうでもいいよ、全く興味が湧くような内容じゃなかった・・・」
亜樹子はそう言われてフィリップにも言う。
「てか、そもそも!フィリップ君も起きるの遅すぎるよ!」
「まあまあ、お前等落ち着けよ。今コーヒー淹れてやったからそれでも飲めよ二人とも」
けんかの原因の翔太朗は場を収めようとする。
「「えッ」」
二人は少し考え、覚悟を決めてコーヒーを飲む。
「ウッ!・・・と、特徴的でいいコーヒーだね・・・」
「ウグッ!・・・う、うん!前より美味しく・・なったんじゃない・・・?」
二人とも顔に苦痛の顔を出さないようにこらえる。
すると誰かが突然ドアを叩く。
「あ、あの、依頼したいんですけど・・・」
そこには、中学生の女の子が立っていた。
「やあ、この『ハードボイルド』探偵、左翔太朗にどんな依頼かな?」
「ハードボイルドじゃなくて、『ハーフボイルド」でしょ」
亜樹子は『嘘つくなや!』と書いてるスリッパで翔太朗の頭を軽く叩く。
「なんだと!おい亜樹子ォ!!」
翔太朗は激怒する。
「あ、あの依頼いいですか・・・?」
女の子はドアの前で立ちながら聞く。
「あ、クッ・・・ああ、どんな依頼だい?」
翔太朗は怒りの感情を一旦抑える。こんな状況でもフィリップは気にせず静かに本を読む。
「あの、先週からお兄ちゃんが行方不明でして・・・だからお兄ちゃんを探してほしいんです!」
女の子は必至な顔で伝えてくる。
「なるほど・・・捜索依頼ね、あ!ところでお名前は?」
亜樹子は女のこに質問する。
「私の名前は岡本弘美(ひろみ)です。あ、お兄ちゃんの名前は岡本優斗(ゆうと)です」
どうやら弘美ちゃんというらしい、彼女の名前は。フィリップも本を読みながらだけどちゃんと話は聞いている。
「あ、あの、お金はどのくらい払えば・・・?」
弘美には兄を見つけてくれればいくらでも払う、という気持ちが見えてくる。しかし、
「安心しな、弘美ちゃん・・・か弱きレディーからお金なんて取り上げねえよ」
流石翔太朗だ。が、そういう優しさがハーフボイルドと言われる原因だろう・・・とフィリップは思った。
「じゃあ早速、兄の優斗君を探し始めよう、何か優斗君の情報は無いかい?」
フィリップには『地球の本棚』(ほしのほんだな)という能力がある。一応解説するが、この能力は地球の情報全てが分かる
という能力である。
「私のお兄ちゃんは風都中央高校に通ってて、部活は野球部、将来の夢は・・・ッてこれは関係ないか、
家は〇〇ー✕✕ー□□にあります。」
と、弘美ちゃんは優斗君の事を色々と話してくれた。
「よし!じゃあ、フィリップは調べてくれ。俺は聞き込みで優斗君を探してくる。」
「さぁ、検索を始めよう」
フィリップの体は緑色に光り、意識が深い深い場所に沈んでいった。
「・・・・・・」
フィリップは目を開くと、どこまでも続く白い部屋に居た。少しすると、本棚が視界を遮るように大量に並んできた。
「一つ目のキーワードは、『岡本 優斗』」
すると本棚はどんどん減っていく。しかし、それでも本はまだ多すぎる。
「二つ目のキーワードは、『風都中央高校』」
さらに本の数は減り、本は一つになる。フィリップはその本を取り、開くと岡本優斗の全てが書いてある。
「・・・ん?これは・・・」
本のページの中にどうやっても、開かないページが見つかった。
「何故だ?なんで開かないんだ?!このロックをどうすれば解除できる・・・?」
[プルルルルルル] [プルルルルルル]
翔太朗から電話が来る。フィリップは一度地球の本棚を閉じて、電話に出る。
「おいフィリップ、なんか分かったか?」
「ああ、大体の事は分かったが、分からない所が一つあって・・・
そこのページを開くには何かロックを解除するものが必要なんだ」
「なるほどな・・・つまりそれを探せばいい訳か、何か分かったらまた連絡する」
翔太朗は電話を切り、探しに行く。
翔太朗は風都イレギュラーズのクイーンとエリザベスと合流する。
「今回はお前等に頼みがあってな、岡本優斗って奴の捜索を協力をしてほしいんだ」
クイーンとエリザベスは風都の学生に特化した情報通だ。だから翔太朗はこの二人に頼んだ。
「岡本優斗ね~、クイーン知ってる?」
「あ~・・・この子あれだよ、前に野球部でいじめられてた子」
クイーンが気になる事を言う。翔太朗はそれに繋がる何かがロックを解くカギになると考えた。
「その話、もう少し詳しく教えてくんねえか」
翔太朗はクイーンから話を聞き、いじめに関連した人へと話を聞きに行く。
翔太朗はもう既に何人かの話を聞いたが、特に関係の無いものばかりだった。
残っている人はあと一人、優斗君と仲の良かった子だ。
色々考えていたら、その子の家に着く。翔太朗はインターホンを押す。
[ピンポーン]
家から急いで向かってくる音がする。
「はーい」
ドアが開き、そこから顔が少し丸っこい、茶髪の好青年が出てきた。
「誰ですか?」
「え~と、あなたが守瑠(まもる)君かな?俺は鳴海探偵事務所のハードボイルド探偵、左翔太朗だ」
「その・・・ハードボイルド?探偵の人がどうかしたんですか?」
守瑠君はクセの強い人が来たな・・・と少し警戒する。
「実は優斗君が現在行方不明で、何か知っている事はないか色んな人に聞いていてね、何か知らないかい?」
守瑠君は行方不明という単語を聞いて状況が深刻という事を理解する。
「・・・・う~ん、行方不明に繋がるような事は知らないですね・・・」
守瑠君は不安そうな顔をする。
「何かないかい?例えば・・・いじめの事とか?」
「いじめ・・・・そういえば、優斗と最後に会った時は『将来の夢』の事でいじめられてたんです」
翔太朗は聞こえないくらいのため息をつく。
「あ~・・・ありがとう、話を聞かせてくれて・・・」
「は、はい、何かあったら教えてください」
翔太朗は守瑠君の家を後にして、人の通りが少ない道に出て、フィリップに電話をする。
すぐにフィリップは電話に出る。
「翔太朗、何か分ったかい?」
「いや、なんも分かんなかった、全員関係の無さそうな話しかしねぇ、中には将来の夢とか話し出す奴もいたぜ」
「将来の夢・・・」(そういえば、弘美ちゃんもそんな事言いかけてたな・・・)
「どうした?フィリップ?」
「・・ん?ああ、いや何でも無いよ、ありがとう」
フィリップは電話を切った後、もう一度地球の本棚を開く。
「いちよう、キーワードを打ってみるか・・・」
フィリップは優斗君の本を手に取り、『将来の夢』と打つ。フィリップも期待はしていなかった。しかし、
そのキーワードを打った瞬間、ページのロックが開かれる。
「な、こ、これは・・・?!」
フィリップはそのページを読む。すると今回の事件の真相が段々と分かっていく。
フィリップはすぐに翔太朗に電話する。
[プルルルルルル]
「どうした?すぐに切ったと思ったら、またすぐにかけてきやがって・・・」
「翔太朗、優斗君の居場所が分かった!場所は風都の港町の沿岸部にいる」
「分かった!今すぐ向かうから、リボルギャリー発進頼む!」
電話を切り、少しするとリボルギャリーが翔太朗の下に到着する。リボルギャリーは二つに分かれ、そこから
緑と黒のバイク、ハードボイルダーが出てくる。そのバイクに乗り、翔太朗は急いで港町の沿岸部に向かう。
今回はここまで、次はちゃんと戦闘シーン長くする。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!