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塁
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「ゆうきさん ただいまぁ〜」
練習が終わり ゆうきさんと帰るつもりが スタッフにつかまり 夕食もゆうきさんと一緒に食べれず やっと部屋に帰ってこれた
はぁ〜 やっとゆうきさんに甘えられる
「おかえり らん」
部屋の奥から ゆうきさんの声
いや?ゆうきさんの声と 誰かの声が聞こえるような?
声のする方に足をすすめる
「らん おかえり〜」
そこには ゆうきさんと談笑している智さんがいた
「あ……うっす」
ふたりっきりのつもりで気を抜いてたから ちょっと気まずい
「ゆうき もういいよ らんも帰ってきたしさ」
智さんも 俺の気まずさに気がついたのか 帰るねと立ち上がる
「大丈夫だって らんにも話聞いてもらおうよ」
「いや…でもさ…」
気まずいの バレちゃったかなぁ…
そうやんか ただの相談やん
智さんに 気を使わせてるんやし 付き合うか
「ごめんね らん」
「全然いいっすよ 智さんが相談なんて 珍しい どうかしたんすか?」
「うん……」
なんか…恥ずかしそうなんだけど?
「俺が言っていい?」
ゆうきさんが確認すると 小さくうなずく
「智くん 小川と恋人関係になったんだけど 色々 どうしていいかわからないって悩んでたんだよ」
「え?そうなん?」
なんか 意外やな あれだけ2人でわちゃわちゃしてるのに
「うん…恥ずかしながら…」
様子を見る限り 本当なんだろうけど
確かに 簡単に誰それ関係なく 相談しにくいわなぁ
「俺も らんと付き合い始めた時も同じだったから 力になりたくてさ」
「あ……まあ…そうだね」
なんか あらためて言われると 俺と付き合い始めのゆうきさん 俺のために色々頑張ってくれてたよね
懐かしいかも
「で もう解決したん?」
「うん……まあ…」
「智くん 1個だけ…ね?」
「いや……やっぱりいいよ らんもイヤだろうし」
「何の話?」
「今日 らんが早く帰ってきたら 2人でお手本見せるからって らんの帰りを待ってたんだ」
「え?お手本?」
「だから ゆうき いいって!」
「智くん もう覚悟しなよ?」
「あの 俺を置いてかんでもらえます?」
この人たちは 何言うてんの?
「ああ ごめんごめん
智くん 小川に次のオフにえっちしようって言われて どうしても 受け入れる自信がないって言うんだよ」
「……………は?」
なんか さらっと言ってるけど 今のは とんでもなくないか?
「ほら!だから もういいって言ってるじゃんか!」
真っ赤になって あたふたしてる
つか こっちもちょっと恥ずかしい
「俺とらんが怖くないってとこ見せるから 自信持ってよ!」
「あの……2人落ち着いて?」
うん 落ち着こう!なんか嫌な予感しかないぞ
「らんも 分かってくれるだろ?」
「いや ゆうきさん! 智さんに何を見せようとしてんの?そんなん 今どき動画でも何でもあるやろ?」
キスシーンやら 色々さ
「何回か見たよ でも 智くんは 実感がわかないんだって」
「あ?智さん?」
「うん………あれが自分に起こるって 全然想像できなくて
ゆうきが 実際に見ればわかるって 譲らないんだよ
でも らんは そんなの見られたくないだろ?」
いや あの だから
ゆうきさん 何見せようとしてんの?
「らん」
名前を呼ばれて ゆうきさんに視線をやると 戸惑う俺を 強い視線で捉えてくる
この眼はヤバい…
智さんがいるのに 身体がゆうきさんを求めてしまう
久しぶりだから なおさら敏感になってる
「らん おいで」
「う……」
今 それ言うん ずるいわ…
そうやって呼ばれると ゆうきさんの胸に抱かれたくて 抵抗なく胸に飛び込む
確信犯め
「やっと 来てくれたね」
「もう こんなん いじわるやん」
名前を呼ばれて いつもと違う甘い表情になって ゆうきに甘える らん
好きな人の前じゃ こんなに変わるんだ…
それだけで 心臓の鼓動が一気に早くなる
目の前の二人は 当たり前のように唇を重ねて 絡む舌がちらちらとする
うわぁ……
どんな動画より リアルな二人の熱さを感じる
見ちゃダメなんだけど 二人があまりにも幸せそうにキスしている姿に 見とれてしまう
自分も智とこんな風になりたいな…
コンコン
ん?
3人で ドアのノックに 我に帰る
「ゆうき いる?智さん来てるよね?」
それは 小川の声だ
「あ 鍵かけてない」
らんがふと思いだす
「小川 開いてるよ」
そういうと ゆうきがらんに小さく耳打ちする らんはゆうきの肩に顔をうずめる
「あ いた!」
「あ……智…」
目の前のすっかり恋人モードのふたりに構うことなく ともは俺の手をひく
「ゆうき!智さんに何みせてんだよ」
「いや!とも ゆうきは…その…」
「智さんとはゆっくり話したいから 後でね」
笑顔だけど 目の奥が怒っている
「智さんの相談にのってくれて 感謝してる あとはふたりで解決するから お前は自分の恋人のことだけ考えてろ!」
ほら 行くよ!
と力強く腕を引かれ ゆうきたちの部屋をあとにする
去り際に 一瞬だけゆうきと目があった
「大丈夫だよ」
そう言ってくれた気がしたのは 気のせいかな……
コメント
1件
第2話、めっちゃよかったです〜!😭💕 らんくんがゆうきさんに甘えたくて部屋に帰ってきたのに智さんがいて気まずくなるシーン、あるあるすぎて共感したし、ゆうきさんがあの「おいで」って呼ぶのがずるい!笑 最後の小川の「後でね」もツンデレ感あって可愛すぎました。智さんと小川のこれからも気になるし、続きが待ち遠しいです〜!✨