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続きが気になりすぎて、ノベル版の続きを一気見させていただきました!!! 青春してて楽しそう、、、そして青春4人組が楽しそうに夏休みを満喫していて、見てて微笑ましい! このまま幸せになってください🙏 ノベル版の続きも楽しみにしてます!!!!
まだ終わらぬ夏休み。
今日は何をしようか。
澄んだ青空を僕は見上げた。
食事を終えた僕らは何をするか話し合っていた。
「これから何処行くの?おやつタイムにはまだ早いでしょ?」
「うーん…どうするかなぁ」
「僕、行きたいというか藤花に見せたい店があるんだけど行って良い?」
1時間程早く来てしまった僕の下見結果を発揮する時が、遂に来た。
「行ってみたいな。どんなお店なの?」
「それは秘密。藤花が行くって言うから行こう」
「…そうだな」
そうして僕達は、僕を先頭に移動し始めた。
「うわぁ!凄い!綺麗な造花がこんなに沢山売ってるだなんて…!」
「喜んで貰えてなによりだよ」
「よく知ってたわね…」
僕は下見で隅にある造花屋を見つけていた。
見つけた瞬間、僕は柄にもなくガッツポーズをしていた。本当に嬉しかった。
「どれにしようかな〜迷っちゃう…」
「時間はあるからゆっくり選びなよ」
「うん!」
選ぶのに夢中になっている藤花を見守る。藤花は正直、美人だと思う。
性格で目立って無いだけで、葵や朔のような性格だったら皆からモテていだろう。
でも、物静かで真面目な藤花だからこそ僕は好きになった。決して顔じゃない。
顔も好きだけど…
「じゃあコレにする!」
「どんな花にしたの?」
「ライラックっていう花だよ!綺麗な紫色をしてるでしょ? 」
「凄く良いと思うよ」
藤花が笑っている顔を見て僕は満足していると、 朔が口を開いた。
「で?次は何処に行くんだ?」
「僕、スポーツ用品店に行きたい」
「いいな!俺も行く!」
そろそろサポーターがボロボロになってきたからスポーツ用品店に行きたいと僕は思った。
「どうする?藤花ちゃんと葵ちゃんは他の店見てても良いけど…」
「私は着いていくわよ」
「わ、私も…」
そうして僕らはスポーツ用品店へ足を運んだ。
「俺はサッカーのエリア見てくるから」
「了解。2時に集合なの忘れないでよ?」
「分かってるって!」
朔だけは違う所に行き、僕達3人はバレーボールのエリアに向かった。
「部活が違うとこうも影響が出るものなのね…」
「しょうがないよ。互いにやりたい事を優先したんだから」
「なるほど…そういえば、紅君って何でバレー始めたの?知りたいな」
バレーを始めた理由か…僕は記憶を探り始めた。
キッカケは、オリンピックだった。
小学生の時に見たオリンピックを、夏休みの宿題で見てから興味をもったんだ。
「母さん、あれ何?」
「あれは…バレーボールね」
「バレーボール?」
「詳しくは知らないけれど、簡単にいうならコートの中にボールを落とさないようにする競技だったと思うわよ」
これが僕のバレーボール人生の始まりだった。
「小さい時に見たオリンピックがキッカケだよ」
「へ〜そうなんだ!」
「オリンピックなんて見てなかったわね。次のオリンピックは見てみようかしら?」
そんな会話をしながら、僕らはバレーに必要不可欠なサポーターを見比べていた。
バレーボール。
僕達の学校は別に強い所ではない。
でも、青春を捧げると決めたもの。
汗を流して、直向きにボールを見つめてる時は大変だけど夢中だった。