テラーノベル
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attention! こちらの作品では、旧国が登場します。
殺傷表現、暴力表現などが含まれます。
こちらの作品は、現在の国には関係ありません。
そして、戦争賛美・政治的意図・宗教的意図はございませんので、ご了承ください。
なんでも許せる方のみお進みください。
ナチスside
「…ふぅ、」
ソ連がこの場を去ってから、解放されたように息を吐く。
まったくもって困ったものである。まずまず、
アイツに過度に逆らってしまうと何が起こるかわからないため、
多少は従順に過ごさせてもらっている。私も馬鹿ではないものでな。
もらったコーヒーを近くに合った洗い場に流し、そのままカップをテーブルに置く。
はい、これで飲み終わった空っぽのカップの出来上がり。
あんな奴からいただいた飲み物なんざ、
どんな異物が混入していてもおかしくないため、警戒は第一にだ。
「…そういえば」
ガリ、と綴っていたペンを一時的に止めると、体をほぐしながら椅子にもたれかかる。
「……今日はソ連が会議の日だったはず」
そう、毎度一か月のうちのどこかで、国際会議というものが開かれ、
旧国であろうが国である限りは、必ず出席しなければならない大切な会議である。
「…日帝たちは、無事だろうか」
そうむなしくつぶやいた言葉に少し不安を覚えながら、
私は遺書の書類を放りだして立ち上がり、近くに合ったクローゼットをあさる。
「なにか、いい服は…」
「……!」
クローゼットの中から発掘されたのは、当初私が戦争時や演説時に羽織っていた真っ黒なマントである。こんなところにあったとは。
丁度いい。そのマントを羽織ると、私はあえて大げさに苦しむ演技へと入る。
「げほっ、ぇほ──ッ”ッ!!??!ぅ、」
大げさにせき込んでその場にうずくまり、あえて聞こえるように濁声を漏らす。
すると、見事にいたずらに引っかかったのか、ソ連軍の軍服を着た数人の兵士が急いで様子見なのか、部屋に入って来、私へと一目散に駆け付けた。
(やはり護衛はいたのか)
護衛、というより監視、のほうが正しいだろうが、今は絶好のチャンスだ。
これだから焦りに揺られ、冷静に周りを見て判断できないものはこうやって落とされるのだぞ──と
心の中で指摘してから、私は全員が近くに寄ったタイミングで地面に手を付けると、体重を利用して顔面、鳩尾などに次々と蹴りを放ち、急所に的確に当てていく。
「悪いが、少し眠っててもらうか」
駆けつけてきたソ連兵を含め、約数名を気絶させると、近くにいた奴から鍵と銃を抜き取り、懐へしまう。
「…さて、逃げるとするか」
ナチスは少し早めの足取りで、出口へと歩を進めた。
イタリア王国side
どうしても気分がさめないときは、こうして、昔大切な人たちと廻った場所をゆっくり歩く。
此処はドイツのベルリンにある綺麗な喫茶店の前。
国際会議があるはずの今日に、寝坊という理由を付けてまったく別の場所で黄昏ているioは、国として失格のことをしているだろう。
でも、どうしてもあの場にはいきたくなかった。
あそこには、ソ連がいる。
ソ連は少し、苦手だ。
ナチのことについてはソ連が実権を握ってる、みたいなことを聞いたから、一回でもいいから合わせてくれ、って必死に頼み込んだ。
ナチに、あの時あったこと、言い訳にしかならないだろうけど、ちゃんと謝りたかった。
しかし、成り行きとはそう簡単にいくものではなかった。
ソイツは、頭を下げるioを見て、鼻で笑うと、絶対零度の視線を浴びせて、まるでシベリアに立たされているかのごとく、氷のような鋭い声で、たった一言、つぶやいた。
「ナチスは俺のものだ」
それがどうしても恐ろしく、背筋が凍って動けなかったのを覚えている。
此処は、ナチがお気に入りだった喫茶店。
もう一度、もう一度ここに、ナチと、日帝と来たかった。
「もう、会えないのかな…」
そうつぶやいた時だった。
ioの真横を、見覚えのある真っ黒なマントが、ふわり、と通り抜けるのを感じた。
「ぇ!?!?」
見間違えるはずもない。
帽子で隠れていても、その風格は、
「──ナ」
「ナチッ!?!?」
ぬるり、
ナチスが通りかかった路地裏から、大きな両手がぐっと彼に向かって伸ばされた。
コメント
1件
うわあ、第4話で一気に緊張感が上がりましたね……。ナチスの“脱走”シーン、あのコーヒーを流す細かい警戒心や、マントを利用した偽装がもう本当に“らしい”動きで、読んでてゾクっとしました。そしてイタリア王国sideのio(イタリア?)が感じている“ソ連への恐怖”と、それでもナチスに会いたい気持ちの切なさ……ラストの引きもすごく気になります。この世界観、ただの歴史パロディじゃなくて、キャラ同士の因縁や心理がしっかり描かれていて好きです。続きが気になります!
#kiss22title チャレンジ!
#カントリーヒューマンズ
我的我
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