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橙side
青さんに呼ばれた。何だろうと思いながらも、青さんの部屋に行く。ガチャ、ドアをあけると色々道具を準備している青さんがいた。「あっ、いらっしゃ〜い!どうぞ!座って座って!」失礼します。と心の中で思いながら、座る。こんな時にも話せない自分が嫌だ。「…橙くん、掻いちゃだめだよ」…いつの間にか手が首に行っていた。手をぎゅっとする。そんな俺を見かねた青さんは隣に座ってきた。「橙くん、僕もねそういう時期あったよ。」えっ、と思い青さんを見る。「僕たちはマフィアっていうのをやってるんだけど、僕は桃くんや紫ーくんに憧れてやりたいって思ったんだ。で、桃くん達は僕に訓練をつけてくれた。その時、よく訓練が上手くいかなくて…僕は腕に傷をつけた。その時の跡がこれ。」ペラッとめくられたその腕には白い線が何本もあった。青さんは淡々と続ける。「何回も続けているうちにさ、段々止まれなくなってきちゃってさ、桃くんが気づいて少しずつでいいから、一緒に治していこうな、って。で、僕の原因は訓練が上手くいかないでしょ?だから、桃くんに詳しく動くときのコツとか教えてもらったんだ。そしたら治ったんだ。…今の橙くんは昔の僕みたい。ねぇ、何が嫌なの…?」俺はそっと差し出されたペンをもって本当のことをすべて書いた。それを読んだ青さんは「そっか、橙くんは優しいね。」って言った。「…でもね、橙くん、僕たちにはもう伝わってるんだよ?橙くんの嬉しそうな表情とか、行動でね。だから、そんなに急がなくても大丈夫。それにずっと一緒だから。」青さんは微笑みながら言った。焦らなくていい…、「だから、ちょっとずつ治していこうね。」それを聞いた俺は涙が溢れた。目を擦ろうとすると青さんが、「橙くん、擦っちゃダメ。ほら、こっち向いて?」向くとティッシュで拭いてくれた。すごい優しかった。泣きつかれたのか俺は青さんに抱っこされながら俺は寝てしまった。