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あの瞬間に戻れるのだとしたら。

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あの瞬間に戻れるのだとしたら。

9 - 第9話 抗う事は出来ないのか

♥

1,009

2022年05月07日

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※狂ったモブ出演します。

※グ□表現有です。


──────────────────────────















「ねぇ、はこっ……彼氏さん?」


『ふふっw なに?僕だけの彼女さん?』


「今日はさ、ちょっと寄り道して帰らない?」


「初デート、ってことで……///」


『初デートが寄り道って…なんかねぇ…w』


「いいじゃあん!おねがいっ!……だめ?」


『…その顔、他の奴に見せたら許さないからね?』


「えへへ……///」


『んじゃ、まずはあの駄菓子屋さん行く?』


「うん!そっち方面がいい!」


『うん。じゃあ決まりね!』


「れっつごー!!」


『うるさい。』


「なんで!?」













よし……


自然に′′あの道′′を避けるように誘導出来た……


はこたろーにはちょっと申し訳ないけど


今日だけは、通す訳にはいかないんだ。


…はこたろーも言ってたけど


初デートが家周辺って、ちょっと……


どうせなら


デパートとか、海とかの方が良かったなぁ


なんて考えている余裕、今はないけどね













「とーちゃくっ!はこちゃん!何買う何買う!?」


『騒ぐなって…子供じゃあるまいし……』


『(何より心臓が持たないっての……///)』


「だって初デートだよ?初デート!」


「付き合ってデートして!楽しまなきゃ損じゃん!」


『そうだけどさぁ…さっきまでとは大違いだよ、全く』


『それに。僕らいつも弁当じゃん。』


「ん?それがどうかしたの?」


『だから…お金持ってなくない?』


「はっ……!確かに……あ、でもさ」


『うん?』


「駄菓子屋行こうって言ったのはこたろーだよね?」


『…………あっ…/////』


「あははっ!w かぁわいいなぁも~!」


『うるさいっ……///』


『大体兄さんだってさっき勘違いしてたじゃんか…///』


「んふふw じゃあ次どこ行く?」


『ん…あっ、最近 飲食店 出来たらしいよ、あそこに』


「おっ!ほんと、だ…………っ!?」


『ん?どうかした?』


「い、いや…あんまお腹空いてないし別んとこにしよ?」


『え?まぁいいけど……』













あ、危なかった…………


あそこは′′あの道′′を通らなきゃ行けないところじゃん…













『う~ん…もう行くとこなくない?家帰る?』


「っま、待って!えっと、えと…トイレ行かせて!」


『うん。いってらっしゃい。ここで待ってるね。』














いつも事故が起こるのはこの時間帯だったはず。


少しでも時間を稼がなくちゃ……













──────────────────────────


兄さん、あの時明らかに動揺してたよね。


′′あんまお腹空いてないし′′


これは絶対に嘘だ。


生まれた時からずっと一緒だった僕には……


──彼氏には、分かる。


兄さんは何か隠してる……


いつか打ち明けてくれるといいな。













「……兄さん、遅いな。10分は経ってるよね…」













そっと愚痴を溢す。


何度も意味もなく時計を確認し、彼女の帰りを待つ。


お腹、痛かったのかな……?


もしそうなら…気付いてあげられなかった。


勝手な妄想で、罪悪感が膨らむ。













❲……くふっ♪❳













「もう暗くなっちゃうよ……」


❲──なぁ、あんちゃんよォ……今一人ぃ?❳


「…………」


❲オイ。何シカトしてんだ?❳


「…え?えと…すみません、僕に話しかけてました?」


❲あんちゃん以外誰がいるってんだよ。❳













急に見知らぬ男から話しかけられた。


話し方がアブナイ人みたいだ。


……待てよ、そういえば


最近、この辺りで連続殺人事件が起こっているって…


まさか──
















❲……お前、可愛いツラしてんなァ…♪❳


「…何、言ってるんですか。警察呼びますよ?」


❲おっと…そんなコトしたら……分かってるよな?❳


「ッ!?」













男の手を見ると……













血が付着したナイフが握られていた。













「……ッ助けッッ!!っア゛……ぐ……!」













咄嗟に叫んだ瞬間


胸に鋭い痛みが走った。















❲ホンット学習しねぇのな。助けなんてこねぇのによ。❳


「うぐッッ……あ゛ァ゛…………!!」


❲うるせぇ。❳













ザシュッ…………














ザグッ……













シュッ……













スーッ……













最期に聴こえたのは


男の狂った嗤い声だった。













──────────────────────────


そろそろ時間だな。


′′あの事故′′は回避出来た。


これで、ようやく……


はこたろーと……


……彼氏と、幸せに暮らせる。


留まらない興奮を胸に外へ出る。















「お待たせ~っ!ごめん、待、っ……た………………」













目と鼻の先には


紅く染まった彼氏が、冷たく横たわっていた。













「ぇ……な、んで…どう……し、て…………?」













′′どうして、変えられないの?′′













神様


教えて下さい


一体いつになったら


俺は


俺たちは













──幸せに、なれますか?













──────────────────────────


こんばんは。


ワクチンの副作用に翻弄されている藍羅です。


まずは謝罪を……


遠足から大分経ったのに更新が遅れてすみませんでした。


決してサボっていたとかではないんですよ?マジで。


Twitterにハマったりゲームガチってたりしただけで…


……はい。


大変申し訳ありませんでした。


もうちょい更新頻度上げられるよう努力します…


お、おつあいら~……!

あの瞬間に戻れるのだとしたら。

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コメント

11

ユーザー

あ…ああ… 悲しいよ…

ユーザー

私も沢山♡押すうう!!!

ユーザー

大変お待たせ致しました。

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