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sideゼルゼディス
その日の穏やかな日曜日。
私は外のガーデンチェアに腰掛けてお気に入りの小説を読んでいました。
すると、1羽の真っ赤な鷹が木に舞い降りました。
まーた、悪友ディオクレイヤですか…
そう思って封筒を開けました。
【手紙の内容】
ゼルゼディスへ
こんな事を手紙に書きたくもなかった…
だが…
俺はお前と戦わなくてはならなくなった…
理由は妻のマリアーヌを人質に取られたからだ。
マリアーヌはどこかも分からぬ牢獄に入れられ、マリアーヌを拐った犯人を殺せば死ぬという呪いをかけられている。
俺は…
お前と戦わなくてはならないんだ…
すまない…
明日の朝セイラ山の頂で待っている。
来なければ、お前の屋敷に攻め入るだろう。
せめてもの計らいで、お前と一対一で勝負をつけることを約束させた。
邪魔は入らない。
とことんやろうではないか。
お前も俺を殺す気で来い。
ディオクレイヤ
とあった。
マリアーヌさんを…
私は意外にも冷静にその文を読みました。
ですが、勝つ自信があるか?と言われれば、それは分からない、としか答えようがありませんでした。
ディオクレイヤとの戦いか…
例え勝っても死闘になるでしょうね…
私はガーデンチェアで紅茶をすすりながら、そんな事を考えました。
その日、の夜。
私は隣で眠るエシャロットの寝顔をずっと見ていました。
この天使のような寝顔を守るためにも…
私はディオクレイヤの待つセイラの山の頂に行かなければならないでしょう。
それにしても、突然といえば突然でした。
愛妻家のディオクレイヤは私と戦わざるを得なかったのでしょう。
そして、私もまた、エシャロットとの幸せな日々を守る為に戦う事を決意しました。
♦︎
翌朝。
私はメゾドリックを呼びました。
『相棒…
どこに行くんだ…?』
「おや、私のことが心配なのですか?」
『ふんっ、殺しても死なないお前なんぞの心配をするか!
馬鹿タレ!』
メゾドリックは減らず口をたたきます。
「ディオクレイヤとの戦いに向かいます。
もしも、私が死んだら…
エシャロットの事頼みますよ…」
『…そうか。
分かった…』
メゾドリックはやはり何かを感じ取っていたかのようにそう言いました。
「それから、メゾドリック。
あなたに頼みがもう一つあります。
あなたコウモリを操作出来ますよね?
マリアーヌの行方を割り出しておいて下さい。」
『人使いの荒いやつだ…
分かった。
やっておこう。
…死ぬなよ?』
「死にませんよ、と言いたいですがね。」
私はそう言ってメゾドリックから飛び降りました。