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痩せかけた角の生えた老婆が主人公の首を掴み潰そうとする
黒いナイフで老婆の両手を切断する
「あ,コレ新人用の武器!」
手渡された武器は刃が黒くとても綺麗だ
「あ,それ壊れやすいから気をつけてね」
『分かりました』
「あぁそれと…アイツらの弱点について話してなかったね」
「兎に角心臓を狙って,心臓は人間も悪魔も皆んな弱点だから」
老婆の両手を切断した後すぐさま振り返りナイフで心臓を突き刺す
老婆の甲高い声が部屋に響き灰のようになって地面へ消える
なるほど理解した
とにかく量が多く少しでも気を抜けば殺される,しかも無駄に個性豊かなせいで跳ねる奴とか走る奴とか絶叫する奴とか居るせいで倒すのも一苦労.
周りを見渡す
ここは最上階の最後の部屋である
周りを見渡す.見た感じ集合体は居なさそうだ
地面,天井,クローゼットの中を見たが居ない
扉を開け扉の前で待機していたアリスとレイ
「おーー汗だくだし呼吸乱れてるけど大丈夫そ?」
気づかなかった…
『…体力を消耗しただけです』
「残りの集合体は?」
『天井やクローゼットを見ましたが居なかったので全滅したかと…』
「…んー」
『?』
「爪が甘いなぁー」
いつの間にか背後に立っていたレイが主人公の背中にへばりついていた集合体の心臓を刀で突き刺す
『!』
「すぐに攻撃するわけじゃないから次からはちゃんと確認してね」
『はい.』
「こちら87.集合体の駆除,完了」
「待てクソガキっ!」
男性が言う
『ははっ本当に待つ馬鹿が何処に居るかよっと』
人混みを掻き分ける
少年の手には財布が握られている
『ここまで来れば大丈夫かなー』
少年がフードを外す
階段を駆け上がり部屋番号を確認してからドアの鍵を開け、家の中に入る
『母さん!未来!』
「あっ兄さん!」
中学生ほどの女の子が少年を兄と呼ぶ
「照矢…お帰りなさい」
少年の母親らしい人物が布団から体を起こし弱々しく言う
『母さん!未来!実話な今日バイト先でお客さんがチップをくれたんだ!』
「あらあら…それは良かったわね」
『だからなー』
ビニール袋に手を突っ込む
『じゃん!』
「あ,!お人形さんだ!」
熊のぬいぐるみを三つ取り出す
『このデカいのが母さんでこの青いリボンが俺!ピンクのリボンが未来!』
「わぁっありがとう!」
「あらあら…」
夜になり辺りが真っ暗になる
チャイムが鳴り未来が出る
目の前には警察が居た
「…何かようですが」
「貴方のお兄さんが窃「兄が犯罪をするはずがありません部屋番号を間違えてますよ」」
バンッとドアを閉め鍵をかける
「どうしたの?」
「何故か警察が来た.勘違いっぽい,全く良い迷惑だね」
『だなー』
「…そう」
「照矢」
母親がコチラを見ている
『?』
「夜になったら話しましょう」
『…分かった』
「え?…何の話?」
『秘・密♡』
「えぇ」
「ふーん,私そろそろお風呂沸かしてくるね」
『ありがとうー!』
「助かるわ」
「…」
『…』
お互い見つめ合う
母親が口を開く
「本当の事を話して」
目を見開く.バレた?でもそんなそぶりは見せてない
『….ごめんなさい』
「…そう」
『…ごめん…母さんっ俺…っ!』
「やってしまった事は何も変わりないわ,」
涙が出てきて視界がぼやける
『…っ』
「…自主しないさい」
ハッキリとした声で言われる
『!…でも…俺っ居なくなったら母さん達は?…』
「生活保護でも受けるわ」
『それでも前は…』
俺がバイトしてたから受けれなかったじゃないか
そう言おうとした
でも駄目だった
「良いから.」
生活保護を受けれても母さんの治療代は?妹の修学旅行の金は?
『…』
「後はお母さんに任せなさい」
…全部,全部…俺のせいだ
『ごめんなさい…ごめんなさいっ!俺のせいで…』
「良いのよ……明日の朝…一人で行ける?ね
『.…うん』
昔から母は気が強く,同級生と喧嘩して暴力沙汰になった時,父親に浮気をされた時,だっていつも冷静で対処していた
父親と離婚してからずっと働き詰めで少しでも生活の足しにしようとバイトをした
でも
母さんが倒れた
疲労だった
その時病院の診察で胃癌になってる事が分かった
それで…もう治療は辞めようってなって…それで…家に帰ってきて…
…
…
「兄さん」
振り返ると妹が居た
「ごめん.聞いちゃった」
『…ぁ、』
ごめん.そう言おうとした.でも言葉が遮った
「本当に最低」
翌朝、自主をした.少年法で刑務所に入れられる事はなかった
でも
前にも似たような事をしてたから俺は 少年刑務所に入れられた
その頃には母さんも他界して妹は自殺していた