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20 - 第20話 ランニング

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2025年01月23日

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「うわぁぁぁぁ……マジで走るの!?」

萌香の悲鳴が体育館の外に響き渡った。合宿2日目の朝、先生の軽〜いノリで始まった朝のランニング

「当然でしょ? 合宿っていうのは、『文武両道』がモットーだからね!」

「どこが文だよ!!」

いさなが真顔で突っ込むが、先生は爽やかな笑顔でスルー。

「さぁさぁ、グラウンド5周からスタートだよ〜♪」

5周!?

みりんの顔が絶望に染まる。

「……私、普段はインテリ派なんですけど……」

「知ってる。でも運動もしないとねー。」

先生の無駄にキラキラした笑顔を見て、3人は覚悟を決めた。

「はぁ……やるしかないか……」

萌香は髪を束ね、ストレッチを始めた。横ではいさなが渋い顔をしながら、みりんは妙にやる気を見せている。

「よーし、行くぞっ!」

—— スタート!

走り出した瞬間、みりんが軽快なリズムで先頭を切った。

「みりん、速っ!?」

「ふふふ、サッカーで鍛えてるからね! これくらい朝飯前さ!」

対照的に、いさなは1周目から息が切れていた。

「……もう無理……帰る……」

「まだ1周目ぇ!!」

萌香は自分のペースを守りつつ、隣を走る先生に恨めしそうな視線を送る。

「先生、なんで一緒に走ってるんですか……?」

「え? 応援だよ、応援!」

「余裕すぎる……」

五条先生は腕を組みながら、軽々と彼女たちと並走していた。

——そして、地獄の5周が終わる頃。

「つ……つかれた……」

グラウンドに倒れ込むいさなと萌香。みりんだけが、軽く汗を拭いながら立っている。

「はぁー、気持ちよかった!」

「……お前、バケモンか……?」

萌香は恨めしげにみりんを見つめた。

「さて、次は朝ごはんだね〜!」

よっしゃああ!

いさなはすかさず立ち上がり、すべての疲れを忘れて食堂へとダッシュした。

「……やっぱ体力あるんじゃん。」

萌香とみりんは苦笑しながら、遅れて歩き出すのだった。

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