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『君の手に溶けてゆく』

⚠︎注意⚠︎

この作品には以下の内容が含まれます


死ネタ

月島蛍×山口忠

腐表現

自殺表現

山口が人をザクっと殺っちゃいます


以上のことが大丈夫だよーっていう心の広いお方だけ見てください

それでは本編へ


──────── 1 ────────

人を殺してしまった。


その日は漫画のような『皮肉なほどに晴れ渡った青空』でもなく『バケツをひっくり返したような雨』でもなく中途半端な曇天だった。


『あほんとに山口くん来たw』


『俺に何の用?』


『いやー別に?wちょっとからかおうと思っただけw』


そいつは猫のような細目でニヤニヤしながらこちらを見ていた。俺は中学のときこいつに虐められていた。もしもツッキーがいなかったら今も尚虐められてるのかもしれない。


『なんで屋根の上なんだよ』


『なんかここ落ち着くんだよねーっつても、ハシゴ渡ったらすぐ来れちゃうんだけどね』


『つーかお前月島と付き合ってんだっけ?wホモ気持ちわりぃ~w』


『で?』


『チッつれねぇなぁ』


冷たくそう答えるとそいつは舌打ちをした。そして俺の肩を掴んだ。


『月島は男が好きなんだろ?こーんな顔ブツブツで醜いやつと付き合えるんだったら俺が告ったら1発なんじゃね?w』


『月島奪っちゃおうかな』


『ッ!ふざけんなッいい加減にしろ!!』


そう腕を振り払った瞬間、そいつの姿はなかった。思わず下を見ると、そいつは落ちていた。そいつが落ちた付近の地面には血が飛び散り、人が群がっていた。地面を見た時、俺は膝から崩れ落ちた。


あぁ、やってしまった。

取り返しのつかないことを。

あのとき、手が当たっていなければ、

俺が呼び出しを無視しておけば、

こんなことにはならなかった?

俺は…人殺し…?

いや、あいつは中学の頃から俺を虐めていた。それは酷いものだった。死んで当然の報いだ。だから俺は違う…!人なんて殺して…!

殺して……


俺は走った。怖くて怖くて…人を殺したという事実が離れなくって……

幸い、顔はバレていない。他殺か自殺かも分からない。現場には救急車も警察も来ていない。建物の裏口から出て、人気のない裏通りをただひたすらに走った。どこへ向かうかも分からないのに。どうしたらいいのかも分からないのに。息を切らしながら、スピードを落とさず、地面を蹴り、走っていた。


いや、逃げていた。罪から逃げようとしていたんだ。今自分がどれほど愚かなのかすら分からず、行先も分からぬまま逃げていたのだ。


そして俺が行き着いた先は───────


continue…

あとがき

作品を読んでいただきましてありがとうございます( ゚▽゜)♡*゜

初めてノベルを書いたんですけどいかがでしたでしょうか?

死ネタ私結構好きなんですよね。病み系も好きだし、感動系も好き。

まぁそれはさておきこれから『君の手に溶けていく』を完結するまで投稿します!!

よろしくお願いします*_ _)ペコ


それではまた次のストーリーで会いましょう!

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