テラーノベル
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白い壁に白いカーテン。「……でここに来たってわけか。」
国連は4つベッドが並ぶ前に人王立ち。
「ここ以外に行くあてがないんですよ。」
カナダは壁に寄りかかって国連を見ていた。
「はぁ……。とりあえずこの国たちは中央同盟国でいいのかい?」
国連はフッと肩の力を抜いた。
「あぁ。それ以外の選択肢はない気がする」
アメリカは足を組んで椅子にドンと座っていた。
「とりあえず中央同盟国の現国に連絡してくるよ」
ガチャ…バタン
そういうと国連はスマホを取り出しながら部屋から出た。
「……。」
「……。」
コツコツ…
「……国連もお疲れだね」
部屋の奥で椅子をギィ…と音をたて立ち上がり誰かが近づいてきた。
アメリカとカナダは顔を上げる。
アメリカは目を細める。
「あ……お前…………」
「スー…。…誰だっけ?」
はぁぁぁぁぁぁぁぁ
「WHOです。顔面に油性ペンで書きますよ?」
WHOは白い白衣を着て腕を組み、ため息をつく。
「……フッw」
「ほぉい?」
「ゴメンゴメン…w」
「……。」
WHOは袖をまくりながらベッドに近づく。
「タイムワープねー…。」
WHOはベッドに横たわる4人を見下ろしてからスタスタとアメリカとカナダに近づく。
アメリカはWHOにじっと見つめられて何かと圧を感じられた。
「何か用で…?」
「……。」
するとWHOはカナダと目を合わせて何かと圧をかける。
「カナダならわかるかい?」
カナダはビクッとし、もじもじしながらボソボソ言う。
「えっ。えぇ…。うぅん…あぁぁ〜…えっとぉ…」
ここで「わからない」なんて答えられるわけがない。何故かって?WHOの圧が怖すぎるからだ。
「まぁ。わかんなくても大丈夫だよ。今から言うから。」
そういうとWHOは椅子に腰掛けスマホを開く。
何か打っているよう。アメリカとカナダは顔を見合わせる。
その瞬間。
━━━ピコン
ビクッ
カナダのスマホに通知が。カナダはWHOからのラインをそっと開く。
すると目を丸くした。WHOからペイペイが送られているではないか。
「え…。なんで?」
するとWHOは得意げに足を組んで話す。
「この旧国さん達。いかにも疲労が溜まってる。そして食べてないんだろうね。
さ!食べられるものこれで買ってきなー。」
そういうとWHOは立ち上がってアメリカとカナダをどすどすと近くにあった地球儀で刺しながら追い出した。
「えっ。ちょっ…!地味に痛い…w!WHO!おかn…」
ガチャン
「……よし。」
パンパンと手を払う。
するとWHOはスマホを手に取り電話をかける。
•*¨*•.*♬*・:
“………”
“…もしもし……”
「あー。しもしもスイスー?手空いてる?」
“……………ああー。急に目眩が〜”
「おっけおっけ嘘つくな?じゃ。今すぐ来てねーいつもんとこ。」
“……え?私今からリヒと超高級パフェ食べにいk…”
「おっけおっけじゃあすぐ来てね。」
ブチ…ツーツーツー…
電話を終えるとWHOはスマホを伏せる。
「フー…」
WHOはスッと顔色が変わった。早足で包帯を取り出したり水を汲んだり。
行ったり来たり、行ったり来たり。いかにも大変そうだった。
その頃ショッピングモールにて…
カナダはカゴの中にあるものを見て呆れていた。
「はぁあ……兄さん?」
「あぁ?なんだ?」
「‘あぁ?なんだ?’じゃないでしょ!なんでこんなハンバーガーめちゃくちゃ入ってんの!?」
カナダはカゴに山積みにされているハンバーガーをほいほいほいと棚に戻し出す。
「え。ダメなの?」
「だって戦時中の人に食べさせる食材買いに来たんでしょ!!もうちょっと…こうさあ!!わかるでしょ!」
カナダはテキパキと説明する。説明しなくてもわかって欲しいところだが。
「えぇ……でも戦時中でも俺食べてたんだけどなぁ〜ん。」
アメリカは目をきゃぴきゃぴさせハンバーガーをカゴに入れようとする。
「たべっ…!?あああ!もうとにかくハンバーガーはダメ!」
カナダはアメリカがハンバーガーをもう一度カゴに入れようとする腕を掴んだ。
「はぁ。……もう兄さんさ、服買ってきてよ。」
カナダはため息をつくとスマホを取り出しアメリカにペイペイを。
「え?でも俺こないだ買ったばっかだぜ?」
「兄さんの分じゃないよw旧国さんの分。頼める気がしないけど流石に食材は僕がやる。」
「oh…OK!」
アメリカは了解と言うように颯爽と服屋へ走り出す。
「……うん。頑張って。」
カナダはそう言いながら見送るとアメリカが入れた結局食べなさそうなお菓子を棚に戻しながら食材選び。
「うぅ〜ん……クリームシチューとかじゃダメかなぁ?」
カナダは悩みつつレジに向かった。
数十分後…
アメリカの車が止まっている駐車場。
「……。」
カナダは買い物袋を両手に持ち、アメリカの選んだ服の入っている袋を覗く。
「フフン…どうだ?」
カナダは買い物袋を片手にまとめて一着取り出す。
「兄さんが…こんなセンス良い服選ぶなんてねぇ〜…?」
「酷っ。てか選んだの俺じゃねーぞ」
アメリカはカナダの買い物袋に手に入れてガサゴソとお菓子を探し始めているよう。
おっ。あったあったと言うようにビリビリと開けて食べ始める。
「えっ…?店員さん?」
「ひはう。ふはふふ(違う。フランス)」
アメリカはフランスのモノマネ。と言うよりはフランス国旗を空中で書く。
「え…。母さん?」
アメリカはコクコクとうなづく。
「キャーッ!久しぶりっ!!」
その時。カナダはガバッと後ろから誰かに抱きつかれた。
「っ…!?」
カナダはビクッとする。その拍子で買い物袋を落としそになった。
「ふははほふへは(噂をすれば)」
アメリカは菓子パンをどんどん開けていく。
「え?え?え?え?母さん!?」
「もぉ〜!久しぶりに会えたから抱きついちゃったぁ!」
「ひさ…しぶり…//。来てたんだ」
「まあねー。あと母さん呼びやめなさい。老けた気分になる」
「ハイハイ。」
「てかまたタイムワープしたのね」
「はははふふへはふはふはほ(だから服選んだんだよ)」
アメリカはどんどんと菓子パンを食い尽くす。
「兄さん?それ以上食べたら自分の金で買ってきてよ?」
「……え゛」
カナダはそう警告するとアメリカは菓子パンに手を伸ばそうとしてが止まった。
「はっ。だから肥満度が…」
「おいフランス?それ以上言うなよ?」
「ハイハイ。…ねえカナダちゃんと食べてる?ちゃんと次の資料まとめないとだめだよ?ほったらかしてない?」
「大丈夫だよぉ//。もぅ…心配されなくても大丈夫だから…!///」
「……フッ…//じゃ。ばいばーい」
そういってフランスは自分の車へ向かっていった。
「もぉ。子供じゃないのにぃ…///」
フランスはカナダが(親子として)好きすぎて植民地時代じゃない今でも心配性。
「カナダー。いこーぜ」
アメリカは運転席の扉を開けた。
ガチャ バタン
「うぃー。…んしょっ」
カナダは重い買い物袋を持ち直して車へと乗り込んだ。
コメント
4件
ホアアーッ!神作品すぎるよ〜!! かるちゃんの文章の書き方とか表現力とか...凄すぎて分けて欲しい...! 続き超楽しみ!!
続きキタァ!!待ってましたよ!!次も楽しみにしてます!無理せず頑張ってください!